既報のとおり、2012年に入ってから、関税同盟を構成するロシア・ベラルーシと、ウクライナとの間で、いくつかの通商紛争が発生している。こちらの記事によると、ウクライナの新任のポロシェンコ経済発展・商業相が、関税同盟諸国との通商摩擦を回避するような協力メカニズムを創出したいとの考えを示した。キエフを訪問したユーラシア経済委員会のフリスチェンコ参与会議長との会談の席で26日表明したもの。

 この席でポロシェンコ大臣は、以下のように述べた。もしも我々が相互の不一致を効果的に解決できるようなメカニズムを構築し、相互に市場を開放できたら、これは互恵的な協力の模範例となろう。ウクライナと関税同盟が、互恵的な協力形態を速やかに見出せるよう、希望する。関税同盟が稼働を開始したことにより、両者の経済の協力関係を模索するうえで新たな可能性が開かれており、我々としてはそれを最大限に活用したいということをここで宣言しておく。ロシアがWTOに加盟することも、本件にとってポジティブである。ウクライナもWTO加盟国であり、ロシアが正式にWTOに加盟した後は、両国の基幹産業における戦略的パートナーシップを育む本格的な可能性が生じる。ポロシェンコは概略以上のように述べた。

 これに先立ち、フリスチェンコ議長と会談したアザロフ・ウクライナ首相も、WTOの原則を考慮した関税同盟との相互関係を構築したいとの認識を示していた。

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