20140301gaika

 引き続き、ウクライナの経済データを検証していて、今度は金・外貨準備の数字を見てみることにしたい。外貨準備の数字を見る場合、中央銀行のHPをチェックするのが一般的かと思うが、ウクライナ中銀のHPは見づらかったり数字が遅かったりして、イマイチである。それよりも、もっと良いサイトがあるのを見付けた。一つはこちらのMinfinというサイトで、普通Minfinというのは財務省のことだが、このサイトはウクライナ財務省の公式HPなどではなく、民間のサイトのようである。いずれにしても、各種金融指標が非常に分かりやすく掲載されており、助かる。もう一つ、こちらの「インサイダー」というサイトも使える代物であり、こちらにはなぜか中銀HPにもまだ未掲載の最新の外貨準備高が出ていたりする。そこで、この2つのサイトから数字を拾って、過去数年のウクライナの金・外貨準備高の推移と、2013年以降は月別の推移をグラフにまとめてみた。それが上図になる。

 図を作って、認識を新たにさせられたのは、とにかく2000年代の前半までの酷さである。むろん、当時とはウクライナの経済や輸入の規模も変わったが、その頃に比べれば今の方がまだマシではないかという気もしてくる。

 2010年、2011年はそこそこ経済成長したので、外貨準備も安定していた。それが、2012年、2013年とほぼゼロ成長となり、外貨準備も低下に向かう。ロシアから輸入する天然ガスの値上がりがボディーブローとして効いている感じである。特に2013年下半期の外貨準備目減りが顕著である。2014年1月に準備高がいったん盛り返したのは、言うまでもなくロシアによる経済支援の第1トランシュ30億ドルが、同年暮れに実行されたからである。しかし、政治危機が続いたこともあり、2月初頭時点では178億ドル、グラフにはないが政府筋によれば直近では150億ドルしか残っていないという。

 ウクライナの2013年の財・サービスの輸入は、約1,000億ドルである。一般的には金・外貨準備は輸入の3ヵ月分以上あることが健全とされているので、現ウクライナの場合は250億ドル程度ないとまずいということになる。もし直近の残高が伝えられるように150億ドルなのだとしたら、輸入の1.8ヵ月分程度しかカバーできない。


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