こちらの記事に、ウクライナ議会選について何人かの専門家が示した展望がまとめられている。社会学者による座談会のようなものが開かれたらしく、各参加者の主な発言を記事にしたもののようだ。以下でその要旨を紹介しよう。
M.チュリロフ(TNSウクライナ副所長):野党連合「祖国」は、農村の有権者が活発化することによって、票を伸ばすかもしれない。選挙の投票率は50~60%になると予想されるが、都市では50%を超えないのに対し、農村では80%を上回る可能性がある。「祖国」の支持者は主に農村に居住しており、したがってその得票率は世論調査を上回るかもしれない。
V.フメリコ(キエフ国際社会学研究所所長):農村では、現政権の支持勢力である地域党および共産党に投票する用意のある有権者が、27%しかいない。逆に、野党への支持は、41%に上る。したがって、野党の得票が多少増えるかもしれないという見方に、自分も賛成する。
I.ベケシキナ(民主イニシアティブ基金所長):「祖国」とUDARが2位争いを繰り広げる中で、おそらく2位になるのは祖国だろう。というのも、UDARの支持者のかなりの部分は青年で、彼らの多くは大都市では住民登録をした場所以外のところに住んでおり、今回の選挙では投票場所を変更できるのは1つの選挙区内に限られるからである。「自由」は、ウクライナ東部・南部に一部の隠れ支持者がいるので、一定のチャンスがある。
Ye.コパチコ(リサーチ&ブランディング・グループ社長):現時点で、かなりの勢いで有権者の支持獲得が進んでおり、すでに70%の有権者が態度を決めた。比例区ではそれほどの番狂わせが起きるとは予想されず、せいぜい「祖国」とUDARの2位争いや、「自由」が足切りラインを突破できるかが注目される程度である。一方、小選挙区ではまだ形勢が固まっていない選挙区が多く、主なドラマは小選挙区で生じるであろう。
ブログ・ランキングに参加していますので、
よかったら1日1回クリックをお願いします。