毎度地味な話題だが、こちらの記事が、ロシア極東のハバロフスク地方に設けられた経済特区に関係する動きを伝えている。ハバロフスク地方のソヴィエツカヤガヴァニに「港湾特区」というものが設けられているのだが、この記事によれば、連邦の特区管理体制が硬直的であるために進捗がはかばかしくなく、業を煮やした地方行政府が管理権の地方移譲を求めているということである。記事の要旨を以下のとおり整理しておく。

 ソヴィエツカヤガヴァニの港湾特区プロジェクトの実現にとって、連邦各機関と数多くの調整が必要であることが、障害になっている。それを解決するためには、地域レベルの管理会社に特区の管理を移譲することが理に適っていると、ハバロフスク地方行政府では指摘している。10月4日の記者会見で、ハバロフスク地方のV.カラシニコフ経済発展・対外関係相は、「経済特区を管理している一連の連邦組織との関係で、未解決の問題が相変わらず多い。とくに、公開型株式会社『経済特区』は、プランニング、敷地の造成、インフラの一覧表の策定を遅延させている。そのことにより、入居企業と契約を結ぶことが、不可能となっている」と批判した。

 この9月に公開型株式会社「経済特区」のO.コスチン社長は、もしもソヴィエツカヤガヴァニの特区に入居者が現れなければ、特区の閉鎖をハバロフスク地方行政府に要請することもありうると発言していた。法律によれば、特区は設立から3年以内に稼働を開始する、すなわち入居企業を誘致しなければならず、ソヴィエツカヤガヴァニの場合は2012年12月にその期限が迫っているのに、まだ1社も登記されていない。

 カラシニコフ大臣によれば、公開型株式会社「経済特区」が基本文書の処理を遅らせていることにより、鉄道インフラ整備も遅れてしまっている。ハバロフスク地方行政府は、連邦運輸省およびロシア鉄道と、極東鉄道のヴァニノ港およびソヴィエツカヤガヴァニ港方面の処理能力を増強することに関する交渉を行っている。とりわけ、ソヴィエツカヤガヴァニ駅からムラヴィヨフ岬までの区間に追加的な鉄道区画を建設する案件が検討されている。

 これらの案件をより効果的に管理するため、地域レベルに管理会社(複数)を設立し、特区の管理に当たらせるべきで、地方行政府はすでに連邦にそれを提案していると、カラシニコフ大臣は述べた。


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