ユーラシアリサーチ 服部倫卓ブログ

ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心に旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け

 再三申し上げているように、『世界地名事典』の仕事で、ロシアの地名に関する記事を書く作業を続けている。まあ、この3連休が山場だな。この連休である程度目途を立てないと、限りなく切腹に近い状況になりそうだ。

 それにつけても、ロシアの人口1万人くらいの都市についても、500字くらいの記事を書かなければならないわけで、「ネタがあるのか?」と心配にもなるけれど、調べてみると、どんな小さな街にも、書くべきことはあるものである。たとえば、今日書いた地名の中で言えば、チェリャビンスク州のカラバシ市。ロシアの地理オタクの私でも、「聞いたことあるような、ないような…」という程度の、人口わずか1.3万のどマイナーな街だけれど、実は同市は一説には「世界で最も大気汚染が酷い街」と言われているそうだ。それで、できた記事を抜粋すると、以下のとおり。

 カラバシ Karabash
 ロシア連邦チェリャビンスク州に所在する市。ミアス川の支流、サクエルガ川のカラバシ渓谷で、砂金を採取する集落が築かれたのが始まりで、1822年に誕生したとされている。19世紀に銅鉱石が発見され、1837年に精銅工場が建設されたが、それはわずか5年しか存続しなかった。1907年創設の工場も、3年という短命に終わった。そして、1910年に英国商人がコンセッション方式で3番目の精銅工場を完成させ、これが形を変えながら現代まで存続して、今日も市の中核企業となっている。なお、その「カラバシメジ」社(写真)は、2004年から大手企業グループ「ロシア銅会社」の傘下に入っている。ソ連時代の末期から、この工場のまき散らす二酸化硫黄が、深刻な大気汚染を引き起こしてきた。2000年代になって、ようやく工場の設備が近代化され、2009年にロシア天然資源・環境保護省は、大気汚染が最も深刻な都市のリストから同市を削除した。ただ、その後もユネスコに「世界で最も大気汚染の激しい街」と名指しされるなど、問題の根本解決には至っていない。

20130112karabash

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 2012年の大河ドラマ「平清盛」が、史上最低視聴率を叩き出しつつ、昨年暮れに大団円を迎えた。私自身は、一応ここ10年くらい、よほど酷い作品でない限り、大河ドラマを観ることをポリシーとしているので、「平清盛」も普通に毎週観ていた。私は、前年の作品よりもよほどマシだと思ったし、「画面が汚い」といった指摘も的外れで、少なくとも「史上最低」の作品ではなかろうという意見だった。ただ、主演の松山ケンイチは、若い頃の無頼者の演技は悪くなかったけど、歳をとってからの風格みたいものが迫力不足だったかな。そのあたりが、若い役も老けた役もソツなくできる中井貴一にはまだ劣るのかな、と。あと、「平清盛」、主人公が死んだあとの最終回が、「ダイジェストかよ」と思うくらい、あまりにも駆け足で描いていたのが不満だった。

 で、1月6日から、2013年の大河「八重の桜」がスタート。大河なのに何とかバレーみたいな作風だったらどうしようと心配していたが(何とかバレー自体が悪いと言っているのではない)、初回を観た限り、それなりに格調高く描かれており、悪くなさそうだ。案の定、子役にオファー殺到といった、お決まりの話題も出ている。ただ、今回の大河、要するに「主人公の女が銃フェチでした」っていうプロットなのかなあ。実際に八重という女性がどんな人だったのかは知らないけれど、初回は明らかにそういう描き方だった。米国ですら銃規制議論が高まっている折に、ちょっと間が悪いよなあ、という気がしてしまった。むろん、幕末に女性が銃を取ったというのは先駆的な意義はあるんだろうけど、あまりそこにフォーカスしすぎると、今の世の中には時代錯誤的に映ってしまいかねないような…。

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 昨年12月13日にウクライナでM.アザロフ首相の再任が決まったことは本ブログ/HPでもお伝えした。その後、年末にその他の閣僚が任命され、第2次アザロフ内閣が発足したのだが、なかなかそれを整理する時間がなかった。今般、とりあえず新内閣の顔ぶれだけまとめたので、それを載せておく。☆印をつけたところが、今回新たに当該ポストに任命された人物だけど、思いのほか新顔が多かった。分析的なことは、余力があれば、後日追加でお伝えしたい。

首相:M.アザロフ(AZAROV, Mikola Yanovych)
第一副首相:☆S.アルブゾフ(ARBUZOV, Sergiy Hennadiyovych)
副首相:Yu.ボイコ(BOYKO, Yuriy Anatoliyovych)
副首相:☆O.ヴィルクル(VILKUL, Oleksandr Yuriyovych)
副首相:☆K.フリシチェンコ(HRISHCHENKO, Kostyatyn Ivanovych)
官房長:☆O.ルカシ(LUKASH, Olena Leonidivna)
外相:☆L.コジャラ(KOZHARA, Leonid Oleksandrovych)
内相:V.ザハルチェンコ(ZAKHARCHENKO, Vitaliy Yuriyovych)
国防相:☆P.レベジェフ(LEBEDEV, Pavlo Valentynovych)
司法相:O.ラヴリノヴィチ(LAVRYNOVYCH, Oleksandr Volodymyrovych)
蔵相:Yu.コロボフ(KOLOBOV, Yuriy Volodymyrovych)
徴税相:☆O.クリメンコ(KLIMENKO, Oleksandr Viktorovych)
経済発展・商業相:☆I.プラソロフ(PRASOLOV, Igor Mykolayovych)
エネルギー・石炭産業相:☆E.スタヴィツィキー(STAVYTS’KIY, Eduard Anatoliyovych)
農業政策・食品相:M.プリシャジニューク(PRISYAZHNYUK, Mikola Volodymyrovych)
環境・天然資源相:☆O.プロスクリャコフ(PROSKURYAKOV, Oleg Al’bertovych)
地域発展・建設・住宅公営事業相:☆H.テムニク(TEMNYK, Hennadiy Pavlovych)
インフラ相:☆V.コザク(KOZAK, Volodymyr Vasyl’ovych)
社会政策相:☆N.コロレウシカ(KOROLEVS’KA, Nataliya Yuriivna)
保健相:R.ボハティリオーヴァ(BOHATYR’OVA, Raisa Vasylivna)
教育・科学・青年・スポーツ相:D.タバチニク(TABACHNYK, Dmytro Volodymyrovych)

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20130110kura

 東京の北千住という街に住み始めて6年あまりが経ったが、細い路地が複雑に入り組んだ町並みゆえ、散歩好きの私ですら、まだ歩いたことのない道があったようだ。昨日は、月刊誌を仕上げた翌日恒例の有給休暇であり、自宅でのんびり過ごしていたところ、近所で新しいランチのお店でも開拓しようかと思い、今まで知らなかった路地に初めて足を踏み入れた。別名「蔵の街」と呼ばれる北千住では、昔の蔵を利用したお店や施設などもいくつかあり、これはそうしたものの一つで、ずばり「蔵」という名の喫茶店だった。入りはしなかったが。

 実は、最近、通勤する時に、今まで自分が使っていた駅の出口とは別の出口を使った方が便利だということに気付いた。たぶん、そっちの出口を使った方が、時間が30秒ほど短縮され、通りを渡る必要もないので安全だという。6年間も気が付かないとはねえ。北千住、そんなにおしゃれな街じゃないけど、こういう迷路的なところは結構楽しい。そういえば次のもやもやは北千住みたいなので、久々に観てみるか。

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 ウクライナのアエロスヴィット航空は、同国を代表する航空会社に成長していたが、私の印象では、どうもホリエモン時代のライブドアみたいな感じで、自らの足元を見ることなく、無理やりな拡張路線を突き進んできたという感じがする。まあ、その積極策により、日本とキエフの間にチャーター便を飛ばすといった快挙も実現した一方、たとえば日本のODAによるキエフ・ボリスポリ空港のターミナル建設が一時期滞ってしまったのは、アエロスヴィットが土地の所有権か何かを主張してゴネたからだったといった噂もある。ウクライナ航空業界の風雲児、暴れん坊として、急成長してきたといったところか。

 で、そうしたムリクリな拡張路線が祟って、首が回らなくなったのか、今般アエロスヴィットは経営破綻してしまった。空港などへの未払債務が膨らみ、ついに2012年12月27日に同社は裁判所に破産を申請したものである(負債総額42億7,029万フリヴニャ、ドル換算すると約5.3億ドル)。

 ロシアのアエロフロートは、アエロスヴィットとインターラインおよびコードシェア契約を結んでいたが、1月8日付の日本営業部のこちらのリリースによると、契約を破棄することになったとのことだ。

 私自身、アエロスヴィットは胡散臭い航空会社だとは思っていたものの、ウクライナの地方出張では、お世話になったことが何度かあった。果たして同社の再建は可能なのか、路線は何らかの形で維持されるのか、気になるところである。

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 月報の編集作業は何とか終わったけど、そうこうしているうちに、2013年も、もう2.5%くらい終わっちゃったなあ。

20130109kz

 こちらのサイトに、カザフスタンのテングリニュースが選ぶ、2012年の10大ニュースというのが出ているので、以下のとおり整理しておく。

●カザフスタン・チーム、ロンドン五輪で望外の好成績
●国境警備兵15名が同僚に殺害されるショッキングな事件
●カラガンダでアパートが崩壊するトンデモ事件

●アルマティ近郊で大規模な山火事
●イレ・アルタウ国立公園で12人が殺害される
●石油会社の職員を乗せたヘリコプターが墜落
●スイスに亡命したフラプノフ元アルマティ市長夫妻に捜査の手が伸びる
●アフメトフ新内閣発足
●2017年のアスタナ万博開催が決まる
●12月21日、世界の終わりは来なかった

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 本日は恐怖の月報締切日なので、ブログは簡単なものだけで。

20130108lyudinovo

 年末の動きだったので見逃していたが、2012年12月28日付のロシア連邦政府決定により、カルーガ州に経済特区が設置されることが決まった。こちらがその政府決定のテキストである。カルーガ州リュジノヴォ市およびその郊外のリュジノヴォ地区に、工業生産特区を設置するとのことである。工業生産特区とは、ロシアの特区制度で想定されている4種類の特区の一つであり、文字どおり工場で生産活動を行うための枠組みである。特区のインフラ形成のために、州財政から6億ルーブル以上を拠出する。連邦予算からは、最大26億ルーブルを拠出し、株式会社「経済特区」への出資を行う。

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20130107nhk

 本日19:30より、NHK総合の「クローズアップ現代」にて、「世界エネルギー大変革」が放送されます。知り合いの蓮見雄先生(EU、ロシア経済論)が出演なさいます。よかったら、チェックしてみてください。T怪獣も出るようで、ぜひ蓮見先生に退治してほしいものです。以下、番宣文句。

 2013年は、日本のみならず世界的にも“エネルギー”が最大の関心事になる。福島第1原発の事故によって原子力への信頼は揺らぎ、各国は原発政策を見直し始めている。一方、新たなエネルギー源として脚光を浴びるのが、アメリカ発のシェールという新たな石油やガス。その莫大な埋蔵量は、中東を中心に形成されてきたエネルギーのパワーバランスや、国家間の安全保障まで揺るがそうとしている。“シェール革命”は、まるでドミノ倒しのように世界を駆け巡り、その影響は原発の代替エネルギーの確保が至上命題となった日本にも及ぶ。番組は世界各地で始まったエネルギー変革の最前線を取材。スタジオに招いた専門家との議論を通じ、激変する世界のエネルギー事情の中で日本がとるべき道を探る。

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 この年末・年始はずっと働くはずだったんだけど、実はこのところの寒さゆえか、年が明けてから風邪をひいてしまい、数日間、ほぼ寝込むような生活だった。もうだいぶ良くなったけど、正月休みは今日までで、明日は仕事始め。まずいなあ、予定していた仕事が、全然片付いてないぞ。もう明後日には『調査月報』の締切だけど、申し訳ないが、今回はちょっと軽めの号でご勘弁いただくしかなさそうだ。ロシア・NIS諸国の消費市場と小売業に関する特集号で、ウクライナやカザフについて結構資料を集めたのだけど、まだ目も通しておらず、結局レポートは書けそうもない。自己管理がなっておらず、恥じ入るばかりだ。

20130106zaz

 というわけで、年が明けてから、ブログの記事もほとんど書けなかったわけだけど、軽いネタを1本。こちらのニュースによると、ウクライナのザポリージャ自動車工場(ZAZ)は、1月1日から今月一杯、操業を一時停止するということである。この間はサービスや出荷業務だけとなり、生産は全面的に休止となる。会社側はその理由について、ロシアによるリサイクル税(廃車税)の導入で輸出が低迷していること、ウクライナ国内の金利が高く国内市場の売れ行きも芳しくないことを挙げている。ウクライナの景気、ちょっと厳しそうだ。なお、写真は昨年のモスクワ・モーターショーにおけるZAZの展示。

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20130105fire

 あれはどう見ても火事なのではないか? 東京湾方面だな。うちの職場だったりして。大丈夫か?

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20130104by2012news

 昨年暮れに、「2012年のベラルーシの10大ニュース(公式バージョン)」という記事をお届けした。ただそれは、国営ベルタ通信の制定した公式色が濃いもので、バイアスがあったことは否めない。そこで、独立系メディアの選定した2012年のベラルーシ10大ニュースを、新たにご紹介したい。UDF.BYというサイトが選んだ10大ニュースは、以下のとおり。

1.アザレンコがテニスの全豪オープンで優勝
2.ミンスク地下鉄テロの犯人2名、死刑執行される
3.4月、政治犯のA.サンニコフが恩赦で釈放される
4.リトアニア大公国法典(古ベラルーシ語の重要文書)、モギリョフの博物館に
5.スウェーデン人が人権擁護求める熊のぬいぐるみをベラルーシにパラシュートで投下
6.9月に議会の下院選挙
7.BATEボリソフ、ホームでバイエルン・ミュンヘンを撃破
8.スターリン抑圧を象徴するクロパティの地に娯楽施設の計画、反対運動広がる
9.ミンスクの地下鉄に3つの新駅
10.ありえない大統領指令、木材加工企業に従業員解雇を禁止

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 こちらの記事によると、ここに来てウクライナの鉄鋼業では近代化がある程度進展し、特に微粉炭吹込み設備の導入が進んでいるということである。

 記事によると、ウクライナ鉄鋼各社は、天然ガスが高騰し、2012年に内外市場での競争が激化する中で、高炉の近代化を続け、微粉炭(PC)吹込み設備の導入を急いでいる。ドニプロペトロウシク市に所在する「ウクルコークス」のA.スタロヴォイト社長によれば、2013年に予測される銑鉄生産3,000万tのうち、約1,350万tがPC吹込み工法によるものとなる見通しである。PC吹込み設備は、13の高炉ですでに導入済みか、近く導入予定である。具体的には、ザポリジスターリの高炉2基、ドネツィク冶金工場の2基、アルチェウシク冶金コンビナートの4基、イリチ冶金コンビナートの5基である。なお、12月1日現在でウクライナでは36存在する高炉のうち27が稼働、21存在する転炉のうち19が稼働、16存在する平炉のうち8が稼働、15存在する電気炉のうち5が稼働している。したがって、稼働している27の高炉のうち、半数近い13でPC吹込み設備が導入済みか近く導入予定ということになる。ただ、PC吹込みには、硫黄分の少ないより高質な原料炭が必要とされる。そうした原料炭の必要量が180万tであるのに対し、ウクライナ国内では30万tしか産出されない。2013年にはPC用も含め1,000万~1,050万tの原料炭が輸入されることになる。現状ではウクライナは原料炭の約38%を輸入している。PC吹込み工法により、銑鉄の生産コストは1t当たり40~45ドル低下し、競争力が向上する。ロシアの鉄鋼メーカーは天然ガスが安い分PC吹込み工法を導入しておらず、今後かえって競争力の問題に直面する恐れがある。ウクライナでは今後さらに、アルセロールミタル、ジェルジンシキー記念冶金コンビナートでもPC吹込み工法が導入される予定である。

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 年末に「2012年のウクライナの10大ニュース」というのを紹介したが、こちらのサイトに経済だけに絞った5大ニュースというのが出ていたので、これも取り上げてみたい。経済5大ニュースは以下のとおりとなっている。

1.サッカーのユーロ2012、経済的なバランスシートは?
2.ウクライナとロシア、貿易・ガス・関税同盟と対立深まる
3.年後半に通貨フリヴニャ弱含み、外貨両替に課税の動きも
4.LNGターミナル建設プロジェクト、ニセの人物と契約結ぶ失態
5.成立した2013年予算、財政赤字の拡大など不安を招く

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 かなり雲多め。

20130101hatsuhi

 富士山はくっきり。

20130101fuji

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20130101newyear

 新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。

 当方は2012年も、何の代わり映えもなく、所属団体ROTOBOの月刊誌の編集作業、調査・研究・執筆活動、個人HPによる情報発信などに明け暮れる毎日でした。実に単調な日々ですが、そうした中でも、現地調査の仕事で、いくつか初めての地域に行くことができたのは幸いでした。恥ずかしながら中国の北京も初訪問でしたし、ロシアのペルミやウファ、ウクライナのクリミア半島にも初めて足を踏み入れました。写真はそのクリミア半島で、セヴァストポリでの調査の帰途に立ち寄った、「ヘルソネス」という古代ギリシャ植民都市の遺跡を撮影したものです。ウクライナにこんなに美しい場所があるとは、知りませんでした。

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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 そんなわけで、大晦日になってしまったので、今年最後のマンスリーエッセイを。

 それにしてもなあ、とにかく時間がなさすぎる。やりたいこと、計画していたことの3分の1もできないまま、月日が過ぎていく感じだ。もちろん仕事もそうだし、個人の趣味に関しても、2012年に買ったCDのうち、たぶん封を切らないまま年を越すものが120枚くらいはありそうな…。まあ、その大半はこちらの100枚組だが(笑)。2011年の震災で価値観がかなり影響されて、自分がやりたいと思ったこと、思い立ったことは、迷わず何でもやってみよう姿勢で生きているのだけれど、当然のことながら、実際にできることにはかなり限りがあるということか。まあ、そんなことを思う、2012年の年の瀬。

 というわけで、時間もないので、今回のエッセイも簡単なものだけで。最近私は、ロシア圏(ウクライナなんかも含む)におけるカーナビの普及と、その影響ということが気になっている。ロシア圏に出張に出向き、車を雇ったり、タクシーを拾ったりした際に、カーナビの弊害と思しき現象に遭遇することが少なくないのだ。

 そもそも、ロシアではカーナビの導入が先進国に比べて立ち遅れ、数年前からようやく普及し出したという経緯がある。数年前の状況に関して、2007年に「ロシアの面白カーナビ事情」というエッセイを書いたことがあったので、まずはそれをお目にかけたい。

 ロシアの代表的な高級週刊誌に、『プロフィール』という雑誌があります。その雑誌の2006年11月27日号に載っていたカーナビに関する記事を、興味深く読みました。というのも、この記事は紙幅の大半を、カーナビとはどんなものかという説明に費やしているからです。それもそのはずで、同国でカーナビは、ようやく導入が始まったところなのです。

 かつてのソ連は、軍事的に米国と対峙していました。その精神構造が尾を引いているので、ロシアではこれまで、高い精度で位置確認をすること自体が禁止され、カーナビに必要な専門の地図も作成されていなかったのです。しかし、そんな旧態依然たる考え方では、経済の高度化を遂げることができません。そこで、国防省参謀本部は2007年1月1日付で一連の制限措置を撤廃し、これでようやくカーナビが解禁になりました。一部のメーカーは、商品の投入を開始しています。

 ただし、現時点では、カーナビの利用価値はだいぶ限定されています。まず、利用できるのは、モスクワ市とサンクトペテルブルグ市にほぼ限られるという点。また、今のところ渋滞情報などは提供できません。サービスが充実し、カーナビがロシアのドライバーにとって必需品になるのには、まだしばらく時間がかかりそうです。

 急激にモータリゼーションの進むモスクワでは、道路の渋滞が深刻な問題となっています。昨年12月にモスクワに出張した時のこと。夕方、あるアポイント先に向かう際に、渋滞にはまってしまいました。30分後に目的地につかなければならないのですが、運転手は「30分では絶対無理。1時間半はかかる」と言います。そして、運転手が最善ルートをたどり、実際に目的地に到着したのは、ちょうど1時間半後でした。「恐るべし、人間カーナビ!」と驚嘆したものです。カーナビという便利なツールがない分、運転手の勘や経験がものを言う世界。ただ。これからカーナビが普及していくと、このあたりの事情も変わってくるのでしょうか。

 ところで、前掲の『プロフィール』誌の記事には、ポータブル・カーナビの面白い活用方法(?)が書いてあります。「どんな状況でも使える。たとえば、森に行って、車を止め、カーナビをもって、きのこを探しに行ってもいいのだ。道に迷ったら、カーナビが車まで案内してくれる」。実は、きのこ狩りはロシア人の最大の楽しみで、職場で覇気のないような人間でも、ひとたび森に繰り出せば、やる気満々のきのこハンターに変身するのです。「カーナビできのこ狩り」という話も、あながちジョークではないかもしれません。

 とまあ、以上が2007年に書いたエッセイであった。それで、結論から言えば、その後ロシアでは、カーナビが急激に普及に向かったようである。最新のロシアのカーナビ市場に関しては、たとえばこちらの記事でその概要が伝えられている。これによれば、ロシアにおけるカーナビの販売台数は、2010年には124万台、2011年には152万台と、順調に拡大しているとのことである。市場のトレンドで注目されるのは、第1に、ロシアでは国際的なGPS方式に加えて、ロシア独自のGLONASSを用いた機器も併存していること。両システムを備えた機器も登場しており(2011年のその市場シェアは6.6%)、より信頼性の高いサービスが利用できる。第2に、バックモニター付のカーナビが市場に本格的に投入されるようになっていること。第3に、アンドロイドOSを搭載したカーナビが登場していること。

 という具合に、ロシアでもカーナビは当たり前の存在になりつつあり、そのこと自体は結構なことだと思う。ただ、個人的に最近気になっているのは、それによって、職業として車を運転するプロのドライバーが、若干劣化しつつあるのではないかと思われることだ。ドライバーが、きちんとした知識や経験を持っていて、補助的にカーナビを使うのなら、何ら問題はない。しかし、最近のロシアでは、プロのドライバーが、素人と同じように、カーナビに頼り切りというパターンが散見されるのだ。

20121231driver

 よく、ロンドンのタクシー運転手は、ロンドン市内のすべての通りを把握していて、住所を言えば確実にその場所に送り届けてくれるといったことが言われる(ひょっとしたら、最近は事情が変わってきているのかもしれないが)。日本のタクシー運転手も、レベルは相当高いだろう。それに比べると、ロシアは概して、ブルーカラーワーカーのプロ意識が低く、残念ながら車の運転手というのも基本的にはその範疇に属する。むろん、我々外国人が特別に雇用する運転手や、旅行社を通じて手配する車両のしかるべき運転手であれば、優秀な場合もある。前掲のエッセイで紹介した「人間カーナビ」さんのように、その知識と技量に舌を巻いたこともあった。それでも、ロシア圏の運転手は、やはり当たり外れが大きく、カーナビの登場によって運転手という職業の参入障壁が低まった分、「外れ」を引くケースが増えてきたのではないかという印象を受けている。

 たとえば、今年の9月にロシアの地方都市ペルミに出張した際に拾ったタクシーの運転手は、地元で有名なホテルの場所も、大通りの名前も、まったく知らなかった。ただ単にカーナビに目的地の住所を入力し、機械的にそれに沿って運転するだけだった。気の利いた会話をするでもなく、ただひたすらカーナビが導くままに車を走らせるだけという……。私は古い価値観の日本人なので、どんな職種でも、自分の職業に誇りと向上心を持っていない人を見ると、残念な思いがする。

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 再三申し上げているとおり、『世界地名事典』の仕事で、ロシアの地名に関する記事を書いているところ。

 それで、ロシアの各都市についての記事を書く際に、困るのは、往々にして都市の面積が不明なこと。編集部からは、当然のように、面積の記入を求められるのだが、ロシアの場合それが分からないケースが非常に多いのである。モスクワ市とサンクトペテルブルグ市という2つのキャピタルは別として、それ以外の都市の面積が公式な形で統計資料などに載ることはない。ウィキペディアなどを見ても、人口数万人レベルの主要都市についての面積のデータこそ得られるが、小都市となるとほぼ絶望的である。

 私の印象では、ロシアではそもそも市の面積というものが重視されていないのではないかと思う。というのも、ロシアでは「市」に指定されるのは、中心的な市街地だけだからである。日本では、たとえば私が生まれ育った静岡市などは、市街地だけでなく、人がほとんど住んでいないような山間部も、「市」に含まれる。だから静岡市は、猫の額のような狭い平野部に人々が密集して住んでいるのに、その面積は全国で5位になっている。一方、ロシアでは、「市」の範囲に含まれるのは人々が集中して住んでいる市街地だけで、その周辺部の人口希薄なところは「地区」という扱いになる。人々が集中して住んでいるような市街地の広さは、どの都市でもそんなに劇的には違わないので、ロシアではそもそも市の面積という概念が重視されなくなったのではないかと、私は推察している。

 で、ロシア語版のウィキペディアで探してみたら、こちらのページに、面積が100平方キロメートルを上回るロシアの市のリストというのが出ていた。市の面積が稀にしか語られないロシアでは、珍しい資料なので、ちょっと取り上げてみようかと思った次第だ。一方、日本の市の面積のランキングは、こちらに出ている。両者を比べてみれば、モスクワとサンクトペテルブルグを除けば、やはり日本の市の方が概して広いことは、一目瞭然だ。面積が100平方キロメートルを上回る市は、日本には525存在しているが、上掲のロシアのリストでは117の都市しか挙がっていない(ただ、このリストが完全に網羅的なものなのかというのは、判然としないが)。国土面積はロシアの方が圧倒的に広いが、「市」は日本の方が広いのである。

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 この年末・年始の休暇は、月報の執筆・編集作業が半分、世界地名事典の原稿書きが半分で、要するに休みゼロだな。

 で、その地名事典の原稿を書く中で、気が付いたことなんだけど。本年の9月に、ロシアのバシコルトスタン共和国で現地調査を行った。その際に、共和国の首都ウファの博物館を見学し、どうもこの地域は「プガチョフの乱」(1773~75年)の重要な舞台であったらしいということが分かった。私はロシアの専門家ではあるが、プガチョフの乱については、帝政ロシアを脅かした農民反乱という程度の知識しかなく、そこにバシキール人が絡んでくるというのは意外だった。

 それで、地名事典の仕事で、バシコルトスタン共和国の重要都市であるサラヴァト市について調べていたところ、このサラヴァトという地名は、プガチョフの乱で活躍した英雄の名から来ているということを知った。その人物とは、サラヴァト・ユラーエフ(1754~1800年)であり、バシキール人の民族的英雄で、詩人としても知られる。1773~75年の「プガチョフの乱」で反乱軍側について戦ったが敗北し、エストニアの地で獄死した。現在では、このサラヴァト市のほか、バシコルトスタン共和国内のスポーツチームや国家勲章などにもその名が冠されている。写真はウファの博物館のジオラマであり、馬に乗ってバシキール人の軍勢を率いているのがサラヴァト・ユラーエフのようだ。

20121229salavat

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 こちらに出ているとおり、ロシア政府は12月27日付の政府指令で、国家プログラム「産業発展・競争力向上」を採択した。ただ、個人的には、すでに報告したとおり、同プログラムは12月7日付ですでに採択されていたと認識していたのだけれど、思い違いだったのだろうか。プログラムのテキストそのものは、産業・商業省のウェブサイトに2週間以内に掲載されることになっているが、現在のところまだ見当たらない。

 で、この産業発展・競争力向上プログラムには、17本のサブプログラムが付属するということである。上掲の政府のサイトに、その一覧が出ている。今後のロシア政府の産業政策の具体的な指針になるのは、これらのサブプログラムになると想定されるので、とりあえずその一覧だけ下記のとおり整理しておく。

●自動車産業
●農業機械、食品加工機械産業
●専門生産機械
●軽工業、民芸品
●国防産業コンプレクス発展の加速
●輸送機械産業
●工作機械産業
●重機械産業
●重電、電力機械産業
●冶金
●林業・木材コンプレクス
●技術規制・標準化・度量衡
●化学工業
●新世代の混合素材
●レアメタル、レアアースの技術
●地下炭坑の安全システム
●国家プログラム実現の保証(注:これは個別セクターに関するものではなく、プログラム実施のための技術的な文書であろう)

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20121228by10news2012

 ベラルーシのベルタ通信のこちらのサイトに、2012年のベラルーシの10大ニュースが出ている。国営通信社なので、「経済難でルカシェンコ大統領の支持率急落」といった否定的ニュースが入ることはない。政権当局お墨付きの、公式バージョンの10大ニュースといったところで、「社会主義か?!」とツッコミたくなるものも、ちらほら。ともあれ、ベルタ選定の10大ニュースは、以下のとおり。

1.7月にバイコヌール宇宙基地からベラルーシの人工衛星が打ち上げられる
2.ベラルーシ原発の建設に関し7月にロシアと包括契約
3.9月に下院選挙実施される
4.中小都市および農村でのビジネス促進に向けた大統領指令
5.スポーツでの成果、テニスのアザレンコやロンドン五輪
6.年初にロシア・カザフスタンとの共通経済空間が発足
7.貿易収支が黒字に転じる
8.現代ベラルーシで過去最高となる穀物収量900万tを達成
9.ミンスクの地下鉄で3つの新駅が稼働
10.ベラルーシ企業が世界的なオンラインゲーム「World of Tanks」を開発

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 『コレスポンデント』誌のこちらのサイトに、同誌が選んだ2012年のウクライナの10大ニュースが出ているので、それを以下のとおり整理しておく。

●10月に最高会議(議会)の選挙
●名誉棄損の厳罰化と、同性愛宣伝規制の法案、内外の批判呼ぶ
●ヤヌコーヴィチ大統領、国内では権力強化、外交は失敗続き
●欧米の批判よそにティモシェンコ、ルツェンコの収監続く
●大きな騒動の末に新たな言語法成立
●キエフのショッピングセンターで警備員3人が殺害される事件
●ミコライウで3人の男による残忍な強姦致死事件
●ドニプロペトロウシクで爆弾テロ、容疑者たちは不可解な動機語る
●サッカーのユーロ2012をポーランドと共催
●ウクライナで公共スペースでの喫煙禁止される

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20121227fomenko

 なぜかサッカーの話題ばかりが続くが、こちらのニュースなどによると、サッカーのウクライナ代表の新監督に、M.フォメンコ氏(写真)が就任したということである。前代表監督のO.ブロヒン氏がディナモ・キエフの監督に転身し、一時期クラブと代表を兼任したりしていたが、そのファジーな状態に終止符が打たれたことになる。

 フォメンコ氏の代表監督就任は、12月26日にウクライナ協会の執行委員会で、満場一致で決まった。スウェーデン人のS.エリクソン氏も候補となっていたが、同氏は委員会に姿を現さなかった。フォメンコ新監督は現在64歳で、2012年9月からウクライナ協会で各代表チーム委員会の議長、競技評議会の議長を務めていた。ディナモ・キエフ、ギニア代表、CSKAキエフ、メタリスト・ハリコフ、タヴリヤ・シンフェロポリ、サリュート・ベルゴロドの監督を務めた経験がある。

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 ヨーロッパ各国の国内サッカーリーグは、強者と弱者の格差が大きい。で、サッカーの場合には、単にその国でチャンピオンになればいいというのではなく、国際大会で活躍できなければ意味がない。その点、ロシアなどでは、上位の数チームはヨーロッパの大会でもそこそこやれるけれど、プレミア下位のチームとなるとだいぶレベルが落ち、国内での切磋琢磨が難しい。ウクライナやベラルーシになると、それがさらに甚だしく、たとえばシャフタール・ドネツィクやBATEボリソフは国内では向かうところ敵なしだが、国内での戦いが楽な分、レベルアップが難しく、ヨーロッパの大会に出て行った時に苦戦を強いられるというジレンマがある。まあ、その点、国内で格下相手にきっちりと勝っているだけでなく、UEFAチャンピオンズリーグで欧州の強豪相手にも互角にやっているシャフタールは本当に偉いと思うが。

 そこで出てくるのが、「ロシア・NIS各国別にリーグ戦をやるのではなく、統一リーグを作ったらどうか?」というアイディアである。現に、アイスホッケーなんかはすでにロシア・ウクライナ・ベラルーシ・カザフスタン・ラトビア・チェコ・スロバキアが参加する「コンチネンタル・ホッケー・リーグ」が創設され、成功を収めている。サッカーに関しても、私の知る限り、連合国家を形成するロシアとベラルーシで統一リーグをという議論は、だいぶ前からあった。そして、さらに広くNIS諸国を巻き込んでという話も、最近ちらほらと聞こえるようになってきた。

 で、それに関し、今般重要な動きがあった。こちらのニュースなどによれば、今般、CIS統一リーグの実現に向け、ロシアで非営利団体「サッカー統一リーグ」が立ち上げられ、V.ガザエフ氏がその代表に就任したということである(注:ガザエフ氏はロシア・サッカー界の重鎮で、現在は北オセチアのサッカークラブであるアラニア・ウラジカフカスの社長兼監督を務めている。プーチン大統領に近い人物としても知られている)。ガザエフ氏は、私はロシアの主要クラブの幹部たちの要請を受けて代表に就任した、ウクライナのクラブも参加に関心を示している、などと述べた。団体の理事長にはロシア・プレミアリーグのS.プリャトキン会長が就任し、そのほかゼニトのA.ジュコフ社長、CSKAモスクワのYe.ギネル社長、アンジ・マハチカラのオーナーS.ケリモフが理事となった。

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20121226kzfootball

 『フォーブス』誌って、カザフスタンにもあるのか……。ロシア、ウクライナまでは知ってたけど、カザフまであるなんて、なんか嬉しくなっちゃうなあ。

 で、そのカザフスタン版『フォーブス』のこちらのサイトに、カザフのサッカークラブの予算規模ランキングという資料が出ていた。カザフのサッカーは、AFCからUEFAに転籍してしまい、それでいて欧州の檜舞台まではなかなか到達できないので、我々日本のサッカーファンや地域研究者にとっても未知の部分が大きいので、とても興味深い資料だと思う。以下、順位だけ整理しておく。

1.FCアスタナ
2.イルティシュ・パヴロダル
3.FCアクトベ
4.シャフチョール・カラガンダ
5.カイラト・アルマトィ
6.ジェティス・タルディコルガン
7.FCアティラウ
8.トボル・コスタナイ
9.オルダバスィ・シムケント
10.FCタラズ
11.カイサル・キジルオルダ
12.スンカル・カスケレン
13.アグジャイウィク・ウラリスク
14.オグジェトペス・コクシェタウ

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20121225yaro

 ウクライナ・サッカー界で思わぬ出来事があった。最近同国で躍進著しく、今季のUEFAヨーロッパ・リーグでも健闘しているメタリスト・ハルキウのオーナーが、突如交代することになった。これまで同チームは、東ウクライナのハルキウを拠点に不動産開発などを手掛けるDCH社のO.ヤロスラウシキー氏が莫大な私財を投じ、それによって急激な成長を遂げてきた。なお、写真は、ヤロスラウシキー氏(左)がヤヌコーヴィチ大統領(右)にハルキウにおけるユーロ2012への準備状況を説明しているところ。

 ところが、こちらの記事などによると、12月24日、クラブのウェブサイトにおいてヤロスラウシキー氏が、クラブを他者に譲渡したことを表明した。ヤロスラウシキーは、自分はメタリストとハルキウにおけるユーロ開催のために7年間で5.7億ドルを投資してきたが、ハルキウ市当局が自分に対して理不尽な圧力を行使してきたことから、クラブを手放さざるをえなくなった、しかしながらメタリストを放り出すわけではなく、自分はこれからもクラブの忠実なサポーターであり、またハルキウの愛郷者でありつ続けると述べた。これに先立ち、12月19日に、ハルキウ市当局がハルキウ州当局に、メタリスト・スタジアムを公営にすることを求める動きがあり、州当局も21日にスタジアムが有効活用されていないと指摘した上で、その売却の可能性を示唆していた。23日にはヤロスラウシキーがクラブをS.クルチェンコ氏に売却したという報道が流れた。

 さらに、こちらの続報によれば、そのクルチェンコ氏との関係が指摘されているガス・ウクライナ社が、メタリスト・ハルキウの買収に応じたということである。同社では、我が社はヤロスラウシキー氏のクラブを思う気持ちを共有し、クラブの投資家となることに同意した、これによりチームはすべて現状が維持されるだろう、などとコメントした。

 以上が、現時点で判明している事実関係である。ただ、こちらにヤロスラウシキー氏のインタビュー記事などもあるが、クラブを手放すことになった本当の理由は、まだよく分からない(八百長がばれそうになったからなんて説もある)。また、私の認識によれば、ガス・ウクライナ社は、国営のナフトガス・ウクライヌィの傘下で、一般国民や公営組織にガスを販売することを生業としているはずだが、なぜそういう会社がサッカークラブの経営を引き受けるのか(東京ガスじゃあるまいし)、クルチェンコ氏とは何者なのかなど、今のところ謎である。

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 こちらのニュースによると、イタリアのFIAT社がロシアのサンクトペテルブルグに自動車組立工場を建設する意向という。2012年2月に、FIAT社と、ロシアのズベルバンクが意向書に調印し、前者が80%を、後者が20%を保有する合弁企業設立で基本合意した。サンクトペテルブルグ市のプーシキン地区に年産12万台のフルサイクルの工場を建設し、オフロード車のJeepを生産するという計画である。FIAT-Chrysler側は工場の建設に320億ルーブルを投資する。2013年初頭にも建設に着手し、2014年中の稼働を目指している。本契約の調印は、当初は第16回ペテルブルグ国際経済フォーラムの枠内で行われる予定だったが、技術的な理由により延期された。8月にはG.ポルタフチェンコ・サンクトペテルブルグ市長が、遅延が生じているが、FIATは計画を断念したわけではないと発言。その後、FIATがレニングラード州と交渉しているという情報も出たが、10月にペテルブルグ市はFIATに交渉再開を提案した。このほどポルタフチェンコ市長は記者団に対し、一時期FIAT側が工場の建設地について要求を出してきたことがあったが、現在我々の提示している土地区画は彼らの要求を完全に満たしており、後はFIAT側が決定を下すだけである、我が市は一連の自動車メーカーを誘致した実績があるので多くの問題を上手く解決できる、と発言した。

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 ロシア・ノーヴォスチ通信がこちらの記事の中で、「2013年のロシア経済で予期される主な出来事」ということを伝えている。先日ノーヴォスチが選ぶ2012年のロシア経済10大ニュースというのを紹介したが、今度は2013年の予測というわけだ。そこで、以下で2013年に予想される10の主な出来事を、整理しておく。2012年の10大ニュースの延長上にあるような出来事が多い。

●サンクトペテルブルグでG20サミットを開催
●6月に退任するS.イグナチエフ中銀総裁の後任人事が焦点に
●連邦金融市場監督局を吸収し全権を握る中銀の能力が問われる
●大陸棚石油ガス開発を民間に開放するか?
●ノヴァテクのヤマルLNG始動、ガスプロム以外では初のLNGプロジェクト
●TNK-BPを吸収するロスネフチの資金調達に注目
●2013年の民営化の目玉はVTB銀行
●国営のロステレコムの経営権をめぐる抗争がどう推移するか
●2013年は年金改革の正念場の年に
●いったん和解したノリリスクニッケル社めぐる抗争、2013年3月に再び山場

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20121224uragiri

 クラウドサービスの「ドロップボックス」に不具合発生。先日来触れている『世界地名事典』の仕事を続けているのだけれど、今日原稿のファイルを開いてみたところ、昨晩やった2時間ほどの作業が反映されていない。最後に更新したのは昨晩の23時くらいだったのに、夕飯前の19時くらいに更新したのが最終になっていた。ドロップボックスの更新履歴を見ても、そうなっているし。2時間くらいの仕事が吹き飛んで、ガックリ来た。この連休、集中して仕事に取り組んできたけど、このトラブルで、緊張の糸が切れちゃったなあ。

 なので、どうでもいいブログでも書こうかな、と。しばらく前にTSUTAYAで借りて観た映画、2011年の英仏作品「裏切りのサーカス」。音楽評論家の能地祐子さんがこちらこちらのブログで論評しているのを読んで興味を持ち、観てみることにした。

 ストーリーは、コピーで恐縮だが、東西冷戦下、英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を繰り広げていた。 ある策略により、英国諜報部<サーカス>を去ることとなった老スパイ・スマイリーの元に、困難な任務が下される。 それは、長年に渡り組織の幹部に潜り込んでいるソ連の二重スパイ<もぐら>を捜し出すこと。 標的は組織幹部の4人、<ティンカー(鋳掛け屋)、テイラー(仕立屋)、ソルジャー(兵隊)、プアマン(貧乏人)>。 過去の記録を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。浮かび上がるソ連の深部情報ソース<ウィッチクラフト>、そしてかつての宿敵、ソ連のスパイ<カーラ>の影。やがて彼が見いだす意外な裏切者の正体とは―……というもの。

 私の場合、軽薄な邦画とかに文句を言うことが多いけれど、いざシリアスな本格作品を観ると、理解できなくて「???」で終わってしまうことが多い。特に、私はどうも外国人の顔が区別できないという弱点があり、多くの登場人物が複雑に入り乱れるようなストーリーだと、まず付いて行けない。この「裏切りのサーカス」の場合、ストーリーが難しい上に、わざと行間を読ませるような描き方がされている。私は映画を観る時に、なるべく事前に情報を入れないのだが、この映画は「そもそも何の話なのか」すらも理解できないまま、途中で寝てしまった。こりゃ、この作品は自分には無理だなと思い、よっぽどそのままTSUTAYAに返そうかとも思ったのだが、それももったいないので、翌日、ウェブサイトである程度ストーリーを勉強し、英語+字幕だとストーリーをフォローしきれないので日本語音声にして、そうしてハードルを下げて鑑賞したら、ようやく話は理解でき、最後まで観終えることができた。

 いつもは映画を鑑賞したら★を付けて評価をしているが、今回は、とても自分にはその資格はないということで、見送り。

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 こちらのニュースによると、D.メドヴェージェフ首相の主宰で、ロシアの政権幹部による経済近代化・イノベーション発展大統領付属評議会の幹部会合が開かれるということであり、その関連でニュースではロシアのICT部門の動向が紹介されている。

 これによると、ロシアのICTセクターには約40万人が従事している。また、他部門の企業で80万人のICT専門家が働いている。ロシアの主要ICT企業としては、Diasoft、ABBYY、Parallels、Acronis、Kaspersky、Yandex、Mail.ru、1Cなどがある(ちなみに今回の政権会合はヤンデックスのオフィスで開催される由)。2012年にロシアは世界経済フォーラムのICT発展ランキングで56位となり、前回の77位から順位を上げた。ICT部門の市場規模は7,160億ルーブルに拡大した。PCの台数も前年に比べ9.6%増大し、8,100万台となった。2012年現在でロシアは欧州で最大のインターネット市場で、約7,000万人のユーザーがおり、人口100人当たりのユーザーは60人となっている。ロシア政府の見通しによれば、プログラム開発やサービスの拡大により、2013~2015年にICT市場はさらに成長する。ICT産業への国家的支援は、2020年までのイノベーション発展戦略と、一連の国家プログラムによって実施されている。なかでも要の位置を占めるのが、国家プログラム「2011~2022年の情報社会」であり、その枠内で2012年に連邦予算から1,410億ルーブルが拠出された。

 なお、記事の中で引用されている世界経済フォーラムのICT発展ランキングというのは、こちらの資料のことであり、2012年4月に発表されている。総合ランキングと、ロシアについてのページだけ、こちらに抜粋してみた。ちなみに、私の研究対象国であるロシア・NIS諸国の順位を整理すると、以下のようになる。ベラルーシ、ウズベキスタン、トルクメニスタンは対象外のようだ(独裁トリオ?)。

55.カザフスタン
56.ロシア
61.アゼルバイジャン
75.ウクライナ
78.モルドバ
88.グルジア
94.アルメニア
114.タジキスタン
115.キルギス

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 こちらのニュースによると、バルト海に面したロシアの飛び地カリーニングラード州では、地域経済の命運を、テーマパークの創設、いわばロシア版ディズニーランドのプロジェクトに託そうとしているということである。

 記事によると、ロシア版ディズニーランドとも言うべきカリーニングラード・パークのプロジェクトが、2013年に始動する。テーマパークは2~3年後にバルト海海岸沿いに完成する。12月21日、N.ツカノフ・カリーニングラード州知事が明らかにした。知事によると、カリーニングラード州経済特区の関税・税制優遇措置が完了する2016年以降、州経済が何を拠り所にしていくべきかということを、州行政府では2年ほど前に検討し始めた(注:昨日のエントリーで紹介した観光特区ではなく、州全体を対象とした優遇制度の話なので、ご注意)。特区の効力が失効した時点で職を失う州民の数は、2万人とも4万人とも予想されている。そこで州は国際的なMcKinsey社に依頼し、どのような経済対策が有効であるかを分析してもらった。その結果、観光産業が有望であり、年間300万人の来訪が見込まれるという見通しが示された。その切り札になりうるのが、テーマパークである。今日では、カリーニングラード市民は自転車で15~20分も走ればEUに行けてしまうのに対し、ロシアの他の都市に行くのには飛行機で(高い月では)3万ルーブル、列車では8,000ルーブルで23時間もかかるので、州民は皆ヨーロッパの方を見ている。他方、ロシア国内にはしかるべきテーマパークがなく、ロシア人はディズニーランドなどに出かけていく現実がある。州ではすでに、バルト海沿岸に700haの土地区画を用意しており、2013年に設計が始まる。観光発展プログラムがすでにある。国境通過の問題、交通費の問題等課題はあるが、それらを解決し、3~4年後にはテーマパークが最初の客を迎えられるようにしたい。知事は以上のように述べた。

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