こちらのニュースによれば、ロシアのV.イシャーエフ極東開発大臣・極東連邦管区大統領全権代表が、北方領土問題に関しノーヴォスチ通信の記者に語ったということなので、以下その発言要旨を整理しておく。
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日本はロシア極東の経済への主要な投資家であり、サハリン・プロジェクトやその他のプロジェクトに多大な投資をしている。だが、ロシアはクリル諸島(北方領土のロシア側の呼称)についても日本の投資を期待している。我々がプロジェクトを提案すると、日本側は検討するが、クリル諸島となるととたんに後ろ向きになり、選別的な対応をとっている。日本は頼り甲斐のあるパートナーで、ロシア極東への最大の投資国であり、とりわけ石油ガス部門に投資している。選挙期間中には、クリル諸島の問題が緊迫化する。ロシアは本件の解決に向け日本側に大幅に歩み寄っている。第1に、問題の所在を認めている。第2に、プーチンはビザなし渡航を許可した。第3に、水産資源の開発をはじめとした経済活動も許可した。このようにロシアは3つも譲歩をしたのに、日本は1つも譲歩をしていない。問題は交渉のテーブルで解決する必要があり、環境作りが求められる。100年が経って、経済や国家がよりグローバル化した時に、この問題がまだ深刻なまま残っているのか、私には分からない。
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