ロシアの国防産業についての情報を探っている中で、非常に興味深いこちらの資料の存在に気付いた。ドシヨ・センターというプーチン政権に反対する有志らが結成している組織があるようで、そこが4月11日に発表したものである。
まだ全体を熟読できたわけではないが、とりあえず目についたのは、ロシアの地域ごとの軍需企業数という地図が掲載されていることである。周知のとおり、今はロシア経済はもっぱら国防産業により成長している形であり、国防産業の集積度と地域の成長率の相関関係を調べたりすると面白いだろうななどと思っていたのだが、集積度のデータなどは入手の目途が立たなかった。今回、地域別の軍需企業数というデータは明らかになったわけで、できれば売上高のデータとかだったらもっと有難かったが、それでもロシアの軍需産業がどの地域に集積しているかのヒントとなる貴重なデータであることに変わりはない。ベスト10の企業数だけ紹介しておくと、以下のとおりとなる。
- モスクワ市:1,645
- サンクトペテルブルグ市:786
- モスクワ州:524
- タタルスタン共和国:255
- ニジェゴロド州:247
- スヴェルドロフスク州:182
- チェリャビンスク州:141
- サマラ州:111
- ロストフ州:89
- トゥーラ州:85
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