ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とした旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け

タグ:鉄道

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 まったく恥ずかしい話だが、昨日になってようやく認識するに至った事実があったので、メモがてら書き記しておく。

 「中欧班列」と言えば、ユーラシア大陸を横断して、中国と欧州を鉄道のコンテナ列車で結ぶ新たな動脈として知られている。2011年から始まり、その貨物量は年々拡大している。主なトランジット国は、カザフスタン、ロシア、ベラルーシである。

 それで、遅れ馳せながら、このほど認識するに至ったのは、カザフスタン、ロシア、ベラルーシの国鉄は、そのトランジット輸送を行うために、「ユーラシア鉄道アライアンス」という合弁企業を設立しているという事実だった。ウェブサイトはこちら。3国の国鉄が3分の1ずつを対等出資しているが、本社はモスクワに置かれている。設立されたのは2017年12月12日だったようだが、それに先立っては前身となる「合同運輸ロジスティクス会社」という会社が存在したらしい。

 5ヵ国から成るユーラシア経済連合は、一歩前進二歩後退といった状況が続いているが、ある意味で鉄道輸送の分野では目覚ましい統合が進んでいるという見方もできそうだ。

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 リアノーヴォスチのこちらのサイトに、2025年までのロシア鉄道の発展計画をまとめた資料が出ていた。CGを使った、非常に凝った作りのサイトなのだが、ロシアのこういうウェブ素材にありがちなように、見てくれにこだわりすぎて、かえって内容を具体的に把握するのが難しい感じになっている。ユーザーが事実関係を理解するためだけなら、かえって普通にテキストに箇条書きでもしてくれた方が、有難い。まあ、これは産業レポートではなく、あくまでもメディアが作ったビジュアル資料なので、これはこれでアリなのかなという気もするが。比較的使えそうなものとしては、上掲のような、高速および超高速鉄道整備計画の路線図というものがあったので、それをピックアップしておく。


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