ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とした旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け。

タグ:中国

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 GLOBE+に、「ロシアは中国とともに米ドル依存からの脱却を目指す」を寄稿しました。

 中国が米ドル依存から脱し、人民元の国際化を推進しようとしていることは、良く知られています。実は、ロシアもしばらく前から、「脱ドル化」の課題を国是として掲げるようになりました。世界の米ドル支配に挑戦するという点で、中露の利害は一致しているわけですね。米バイデン政権下で焦点になる可能性もありますので、今回のコラムではロシアから見た米ドル依存脱却の問題について論じてみました。


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 ベラルーシの首都ミンスクの郊外に、中国の出資によって建設された工業団地「グレートストーン」というものがある。ベラルーシ大統領機関紙が発信したこちらのニュースで、この工業団地が、フィナンシャルタイムズ系のFDi Intelligenceが選ぶ最優秀経済特区に選定されたということが伝えられている。

 ただ、記事をよく見ると、「中国の一帯一路構想の枠内での経済特区として最優秀」と書いてある。実際、こちらの原典に当たってみると、「中国の一帯一路構想の枠内での経済特区として最優秀」というのは、あまたある部門賞、特別賞の一つにすぎないことが分かる。ベラルーシ紙の記事だけ見ると、グレートストーンが世界で最優秀なのかと思ってしまうが、決してそういうことではない。ちなみに、総合ランキングによる世界の経済特区ベスト10は、以下のとおりということである。

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 しばらく、鉄鋼業に関連したエントリーが多くなるかもしれない。「何か事情があるのだろうな」とお察しいただければ幸いである。

 さて、世界鉄鋼協会の発表しているデータにもとづき、主要国の粗鋼生産量の推移を示すと、上図のようになる。クリックすると拡大。まあ、とにかく、世界の鉄鋼生産の半分を中国一国で生み出すという時代となっており(2019年のシェアは53%)、私のような日本のロシア・ウクライナ研究者にとっては、グラフを作っていて虚しいというか、もはやグラフとして成り立たなくなってきた感すらある。

 ロシアの場合は、生産規模を維持はしているので、マシな方かもしれない。なお、ウクライナは私の研究対象国だからこのグラフに加えてあるが、世界8位という意味ではなく、ウクライナの上にあるトルコ、ブラジル、台湾といった国々をグラフでは省略しているだけであり、2018年の場合はウクライナは世界13位だった。


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 GLOBE+に、「中国がユーラシアに築く新型コロナ対策のシルクロード」を寄稿しました。

 中国での新型コロナウイルス感染拡大にもブレーキがかかり、3月10日に武漢を視察した習近平国家主席は、湖北省での感染は基本的に抑え込んだと宣言しました。この「勝利宣言」あたりが転換点だったでしょうか、中国は支援を受ける側から、遅れて感染が広がった諸外国を支援する側へと回ります。ロシア・ユーラシア諸国も例外ではなく、現在では同諸国のほとんどが、何らかの形で、新型コロナ対策の支援を中国から受け入れています。今回のコラムでは、この現象を取り上げています。


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 こちらの記事によると、このほどロシア・中国間で政府間協定が結ばれ、両国間の決済通貨を現状の米ドル主体から両国通貨のルーブルおよび人民元に移行することが合意されたということである。政府間協定は6月5日に結ばれ、ロシア側からはA.シルアノフ第一副首相・蔵相が、中国側からは中国人民銀行の易綱行長が署名を行った。今回の協定は、1年ほど前に合意されていた脱ドル化の方針に沿ったものである。本来は2018年11月にロシア対外経済銀行のI.シュヴァロフ総裁の訪中時に調印される予定だったが、延期されていた経緯がある。決済の権限を与えられるのは、ロシア側のVTB銀行と、中国側の工商銀行(?)である。実現のためには、両国双方のSWIFTに相当するシステムを接合する必要がある。


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 まったく恥ずかしい話だが、昨日になってようやく認識するに至った事実があったので、メモがてら書き記しておく。

 「中欧班列」と言えば、ユーラシア大陸を横断して、中国と欧州を鉄道のコンテナ列車で結ぶ新たな動脈として知られている。2011年から始まり、その貨物量は年々拡大している。主なトランジット国は、カザフスタン、ロシア、ベラルーシである。

 それで、遅れ馳せながら、このほど認識するに至ったのは、カザフスタン、ロシア、ベラルーシの国鉄は、そのトランジット輸送を行うために、「ユーラシア鉄道アライアンス」という合弁企業を設立しているという事実だった。ウェブサイトはこちら。3国の国鉄が3分の1ずつを対等出資しているが、本社はモスクワに置かれている。設立されたのは2017年12月12日だったようだが、それに先立っては前身となる「合同運輸ロジスティクス会社」という会社が存在したらしい。

 5ヵ国から成るユーラシア経済連合は、一歩前進二歩後退といった状況が続いているが、ある意味で鉄道輸送の分野では目覚ましい統合が進んでいるという見方もできそうだ。

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