
こちらの記事によると、ロシア主導のユーラシア経済連合および集団安保機構からのカザフスタンの脱退を求めるネット上の請願運動が進んでおり、投票した6.9万人のうち92%が脱退に賛成しているということである。ただ、請願を呼びかけているのは正体不明のまったく無名の人物であり、こうした匿名的な運動を過大視すべきではないと、専門家筋は指摘している。
しかしながら、記事によれば、カザフスタンがユーラシア経済連合から恩恵を受けていないという不満の声は、同国で根強い。連合発足後、カザフの対ロシア貿易が顕著に発展しているわけではなく、カザフ側の大幅な入超が続いている。また、関税同盟であるにもかかわらず、ロシアは域内で320件もの非関税障壁を発動しており、うち100近くが対カザフであることも問題である。
それでも、カザフの商店に並ぶ食品の3~5割がロシア産であるように、カザフの対ロシア輸入依存度は深い。カザフがユーラシア経済連合離れを進めるにしても、すぐに実現できるものではなく、長期的なプロセスになると、記事は論じている。
ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
