
こちらの記事によると、カザフスタンがロシアをはじめとするユーラシア経済連合諸国民の入国・滞在条件を厳格化するということである。戦争、動員を避けるためにロシアを逃れる向きは少なくなく、ビザ無しで行けるカザフは有望な逃避先だったはずだが、狭き門となってしまうのだろうか?
記事によると、従来カザフにおいてユーラシア経済連合諸国の市民はビザ無しで入国した上で、最大90日まで滞在でき、それが過ぎても、いったん外国に出て入国し直せば、再び90日、という具合に更新し続けることができた。
1月17日にカザフ政府が発表し、27日から施行される新ルールでは、ユーラシア経済連合諸国の市民がビザ無しでカザフに滞在できるのは半年間に90日までであり、でいったん外国に出ても新たな滞在期間を更新できなくなった。なお、ユーラシア以外でビザ無しでカザフに入国できる国の市民は、一度に滞在できるのは30日までであり、いったん外国に出れば半年間に計90日まで滞在できる。
当面、ロシア市民は1月27日までにいったん外国に出て再入国すれば、そこから90日間の滞在は可能である。
今後、ロシア市民が90日を超えてカザフに合法的に滞在するためには、一時滞在許可証を取得する必要がある。それには、親族訪問、カザフ企業での就労、療養、留学、布教活動、業務出張といった正当な理由が必要となる。
専門家のT.ウマロフによると、今回の措置は以前から計画されていたもので、何らかの事件と関係があるものではないという。カザフ政府は、自国領土・経済が一時滞在の場となることではなく、外国人が合法的に長期滞在し国の発展に寄与してくれることを希望しているのだと、ウマロフは説明する。
カザフ内務省の幹部によると、2022年にカザフに到来したロシア市民は290万人であり、うち40.6万人が部分動員の発表された9月だったという。
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