ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とした旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け。

カテゴリ: モルドバ

sumitomo

 モルドバのニュースを眺めていたら、「スミトモがモルドバに工場を建てる」という見出しが目に飛び込んできて、驚いた。読んでみると、住友電装のドイツ子会社であるSumitomo Electric Bordnetze GmbHが、自動車用ワイヤーハーネスを生産する工場を、モルドバのバルツィ(ロシア語ではベルツィ)自由経済地区に建設する計画ということである。2,000万ドルを投資する予定だという。製品は全量を輸出する。バルツィ自由経済地区は2010年3月に期間25年で創設され、すでに40の企業が入居しており、3,100人以上を雇用している。投資総額は4,570万ドルで、モルドバのすべての自由経済地区の受入額の21.3%に相当する。


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 モルドバの運輸部門、環黒海経済圏に関し、ちょっと気になる情報を見付けたので、取り上げる。こちらの記事が、プルート川に橋をかけてモルドバとルーマニアを結ぶという話題につき伝えている。ルーマニアとモルドバは、民族的には同一系統ながら、ソ連時代以来の微妙な関係があり、モルドバがEU参入を目指している今日でも、両国間にはまだ壁がある。それが、橋で結ばれるということは、興味深い動きだ。

 記事によると、両国の国境線となっているプルート川に2本の橋を架ける工事が、来年2016年から始まるということである。地図上で青いマークで示したのが建設地であり、北の方ではモルドバのウンゲニと、ルーマニアのヤーシを結ぶ。南の方では、モルドバのジュルジュレシティと、ルーマニアのガラツィを結ぶ(ジュルジュレシティの自由港に関しては本ブログで先日取り上げた)。また、環黒海環状道路を建設するというプロジェクトがあり、このエリアでは、ルーマニアのトゥルグ・ムレシュ~ヤーシ、モルドバのウンゲニ~キシナウ(キシニョフ)、そしてウクライナのオデッサというルートで幹線道路が整備されるということである。このルートを地図では赤い矢印で示した。良く分からないが、環黒海道路と言いつつ、ルーマニア部分では結構内陸を通るということなのかな。まあ、現在のロシア・ウクライナ関係、ロシア・ジョージア関係を考えれば、実際に黒海をぐるりとめぐる環状道路など、完成するはずもないが。


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koukan

 恥ずかしながら、これまでまったく知らなかった話を、今般初めて知ったので、ここにメモさせていただく。モルドバは黒海圏に位置する国ながら、惜しい形で内陸国であり、その国土は直接には黒海に面していない。しかし、モルドバがウクライナと領土交換条約を結んだ結果、モルドバはドナウ川の河川港を手に入れ、これによりドナウ川経由ではあれ、自国の港を基盤に黒海海運にアクセスできるようになったとのことである。

 ざっと物色したところ、こちらのサイトの情報が詳しそうだ。上の地図に見るように、モルドバの国土は「むくんだブーツ」みたいな形をしているのだが、モルドバはそのつま先の部分をウクライナから獲得し、これによってモルドバは600mほどとわずかではあるが、ドナウ川の左岸を領土として獲得することができ(ドナウ川にプルート川が注ぐあたり)、そこにジュルジュレシティ港を建設、かくして同港からドナウ川を通じて黒海への出口を確保したわけである。一方、モルドバはむくんだブーツのかかとの先っぽ部分を、ウクライナに割譲した。ウクライナのオデッサ州は、ドニエストル潟をはさんで、領域が北東と南西に分かれてしまっていたのだが、ドニエストル潟の北岸の幹線道路が通る小さな部分がモルドバ領からウクライナ領となり、これによって州都のオデッサ市とイズマイル、レニといった小都市との道路交通が格段に便利になった。このように、それぞれが抱えていた交通上のボトルネックを、ごくわずかな領土の交換によって解消できるという、ウィン・ウィンの取り決めだったわけである。

 下の地図に見る濃いグレーの部分がモルドバが獲得した新領土らしく、このようにちょこっとだけドナウ川に面しているだけではあるが、それが大きいのだ。

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 本件交渉は1995年頃から始まり、1999年に中間的な協定が結ばれたところ、モルドバ側が先走って河川港建設の工事に着手してしまい、その一方でウクライナ側に引き渡すはずだったパランカ村郊外の区画をなかなか明け渡そうとしなかったため、両国間で対立する場面もあったようだ。しかし、こちらの記事によると、ようやく2011年になってモルドバも当該区画を明け渡し、これをもって両国間の領土交換が完了した形になったようである。

 そして、こちらのサイトに見るように、モルドバはジュルジュレシティを中心に自由経済区を創設し、同港は国際自由港というステータスになっている。モルドバにとっての唯一の海への出口であり、なおかつ対ウクライナ、対ルーマニア(すなわち対EU)国境に面するという、興味深い地理的条件を備えている。そのジュルジュレシティ港の取扱貨物量の実績が、下表に見るとおりである。現状で決して大規模とは言えないが、趨勢的に拡大しているし、小国モルドバにとっての意義は小さくないだろう。なお、ウクライナが完成させたドナウ川~黒海運河があり、ジュルジュレシティに出入りする船もその運河を使うことによって(言い換えればルーマニア領を流れるドナウ川スリナ支流を避けることによって)、さらに黒海との行き来がスピードアップしているということである。

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 モルドバからの分離・独立を唱えている非承認国家「沿ドニエストル共和国」に、シェリフ社という筋悪企業があり、手広く商売を手掛けている。従来は、沿ドニ当局とシェリフ社は昵懇というイメージが強かったが、こちらの記事によると、最近になって摩擦が強まっているらしい。記事によれば、沿ドニ政府は先日、「2015年上半期の社会経済情勢に関する速報報告」という資料を公表したが、その中で生活水準低下の元凶がシェリフ社にあるようなくだりがあった。それに対し、今般シェリフ社が政府宛に公開書簡を送付し、我が社に罪をなすりつけないようにと、政府に求めた。シェリフ側の主張によれば、同社による納税が激減しているのは、2014年末にウクライナ領を経由して沿ドニエストルにタバコ・酒を輸入するのが禁止されたのが原因であり、その結果として物品税の納税がゼロになったというのが真相である、ということである。


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 こちらの記事によると、ロシア関税局のデータによれば、2015年1~6月のロシア向けのワイン輸出で、モルドバは第8位となった。ただ、伸び率で見るとモルドバが最も大きく、前年同期比528%増を記録したという。前年同期には、ロシア消費市場監督局の措置により、モルドバからロシア向けのワイン輸出が実質的に行われなかったという経緯がある。モルドバからロシア向けの輸出のうち、70.8%がエルジン社によって担われている。

 2015年1~6月のロシアのワイン輸入は前年同期比38.5%低下し、6,800万リットルとなった。主要国では、スペインが1,260万リットル(24.6%減)、イタリアが1,090万リットル(33.8%減)、フランスが1,000万リットル(51.1%減)と、いずれも大きく減らしている。それに次いでアブハジアが4位に食い込んだ(770万リットル、26.3%増)。8位のモルドバは280万リットルを輸出した。


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20150510moldova

 最近、仕事で日本とNIS諸国(旧ソ連の新興独立諸国)の貿易データを整理したところ、日本が同諸国から衣料品を結構輸入していることに気付いた。2014年の輸入額は、

モルドバから:7.9億円
アルメニアから:7.1億円
ウクライナから:4.2億円

 といった具合である。なお、ベラルーシからの衣料の輸入は記録されていないが、同国からは糸や繊維がちょこっと輸入されている。

 中でも最も目を引くのが、モルドバからの衣料の輸入である。このアイテムのお陰で、最近日本のモルドバからの輸入総額が急増している(ただし、それでも2014年現在で14.5億円にすぎないが)。それを支えている最重要商品が、衣料品ということになる。

 はて? モルドバ製の衣料とは、一体いかなるものだろうかと思ってググってみると、欧州系(フランスで発祥し現在はミラノに本社)の「モンクレール」というブランドの結構高価なアパレルが、日本に出回っていることが分かった。スポーティーな商品を出しているところで、ダウンジャケットなどが有名らしい。同ブランドの公式HPはこちら、ウィキ記事はこちら、アマゾンで検索した結果がこちらである。ただし、ネット界隈では、モルドバ産は偽物といった風評も流布しているようだ。なお、モンクレールにはアルメニア製の商品もあり、同国からの衣料輸入額にはその数字が反映されているのかもしれない。

 推測するに、これまでルーマニアとかに下請けに出していた西欧のアパレルメーカーが、より賃金の安い旧ソ連の欧州系低所得国であるモルドバあたりに生産をシフトする動きが徐々に生じており、そうした商品が日本にも流入しているということではないだろうか。まだまだ小さい芽だとは思うが、国内製造業が壊滅状態のウクライナやモルドバの現状を思うと、期待したくなる。


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 こちらのサイトに、2014年のモルドバの乗用車販売市場の概況が載っている。これによれば、2014年にモルドバでは4,921台の新車が販売された。前年が4,990台だったから、1.4%減だったことになる。中古車を含めると、2014年の販売台数は29,673台で、19%減だった。

 2014年のブランド別の新車販売台数は上図に見るとおりで、隣国ルーマニアのダチアが1,260台でトップとなっている。以下、2.シュコダ:571台、3.ヒュンダイ:385台、4.トヨタ:382台、5.メルセデス:240台と続く。

 クラス別では、SUV:1,800台、小型:1,213台、コンパクト:596台、中型:324台、ミニバン:129台、その他:859台という内訳となっている。トヨタの売れ筋はRAV4の107台。


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 モルドバは世界でも屈指の出稼ぎ立国である。こちらの記事によると、2014年に海外からモルドバの個人宛に送られた送金のうち、63%強がCIS諸国からで(なぜこういうのを概数にするのか?)、20.2%がEUからだった。CISの内訳では、ロシアが61.6%と圧倒的に大きい。しかし、そのロシアで通貨ルーブルが下落したため、2014年にロシア・ルーブルはモルドバ・レイに対して30.7%も減価した。2014年年初は、2万ルーブルを送金すると7,938レイになったが、年末には5,526レイにしかならなくなってしまった、ということである。


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 こちらのニュースによると、昨年11月に議会選挙が実施されたモルドバでは、1月23日に自由民主党と民主党が連立政権樹立協定を締結した。ただし、自由民主党が23議席、民主党が19議席で、101の定数中、合計で42議席しか保有しておらず、共産党の閣外協力を仰ぐ少数派内閣を形成する方向である。共産党のV.ヴォロニン党首は、入閣はしないものの、条件付きで協力し、中銀総裁、会計検査院長などのポストを要求する考えを示している。新たな連立の名称は、「欧州のモルドバのための連盟」というもの。このほど、与党は連立協定を発表した。協定は49箇条から成り、最優先事項はEUとの統合路線であることをうたうとともに、連立運営のルールを取り決めている。それによれば、自由民主党側は首相、対外政策・欧州統合担当の副首相、外相、国防相、内相、法相、蔵相などを出すことになっている。民主党は経済担当の副首相、運輸相、地域発展相、等々を出す。議会の議長は民主党に割り当てられた。


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20150112md

 モルドバに関しては、年末に「2014年のモルドバのトップニュースは連合協定」という記事をお届けした。その後、モルドバ版の『コムソモリスカヤ・プラウダ』のこちらのサイトで、重要ニュースで振り返る2014年のモルドバという特集が組まれているのを見付けた。こちらの方が、やや大衆的ながら、詳しくていいかもしれない。それぞれの時点で発表されたニュースへのリンクが貼ってあるだけではあるのだが、重宝する。挙げられている項目のうち、政治・経済関連の主なものだけでも、以下のとおり整理しておくことにする。


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 モルドバについても10大ニュースの類を探しているのだが、なかなか良いものがない。以下に見るのは、こちらのサイトに掲載された、政治10大ニュースというものである。順番は、たぶん重要な順だと思う。

  1. EUとの連合協定調印される。
  2. EUとのビザ体制自由化。
  3. 11月の議会選挙。
  4. ガガウス自治区で住民投票。
  5. 支持率で急浮上したパトリア党が議会選から除外される。
  6. 自由民主党が親欧州路線の大規模デモを組織。
  7. 民主党が議会選に向け市民に候補者推薦を呼びかける。
  8. 共産党のイデオローグM.トカチューク、議席を返上。
  9. 共産党の6月の中央委総会、重鎮が排除され、路線転換印象付ける。
  10. A.カンドゥが経済相として手腕発揮し、民主党浮上の要因に。

 他方、こちらのサイトには、2014年のモルドバ経済の重要ニュースというのが出ているのだが、複数形にもかかわらず、掲げられているのは「EUとの連合協定調印」という1本だけである。有料購読すれば、記事が全部見られるということか? いずれにしても、政治的にも、経済的にも、連合協定が2014年の最重要ニュースだったということのようである。


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20141217mdwine

 私はモルドバという国に一度しか行ったことがないのだが、その際には知人から紹介されたV.ブマコフさんという現地の有力者にお世話になった。ブマコフさんは私を車に乗せて、地方都市に連れて行ってくれただけでなく、当方のリクエストに応じて、沿ドニエストル共和国まで付き合ってくれた。そんなブマコフさんは現在、農業・食品産業大臣を務めているらしく(新議会が発足した関係で、近く異動があったりもするかもしれないが)、つい先日大臣として訪日したらしい。そして、こちらのページに見るように、モルドバのワインをPRするイベントが東京で開催されたということだ。他方、ブマコフ大臣は、現地メディアのこちらの記事で訪日について語り、日本へのワイン輸出を強化していきたいといった抱負を語っている。動画はルーマニア語なので何言ってるか分からないが、福岡、北海道という地名がすらすら出てくることからして、だいぶ日本に思い入れをお持ちではないかと推察する。

 日本にはすでに「モルドバワインオンラインショップ」なんてのもあり、福岡の会社が販売を手掛けているようである。私は酒を飲まなくなってしまったので無理だが、ご興味のある方はぜひ応援してあげてください。


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 こちらのニュースによると、モルドバは2015年春に駐日大使館を開設する予定である。新任の角茂樹・駐モルドバ特命全権大使(駐ウクライナ大使と兼轄)とこのほど面談したYu.リャンケ首相がその方針を明らかにした。


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Stema_Ribnita

 モルドバからの分離を目指している非承認国家「沿ドニエストル共和国」のルィブニツァ市。ルーマニア語ではRîbnița、ロシア語ではРыбницаと綴る。沿ドニエストル共和国の紋章は、以前集中的に紹介し、もうやり尽くしたつもりでいた。しかし、人口約5万を擁し、同共和国第3の街であるルィブニツァが漏れていた。というか、当然この街もチェックしたはずだが、その時は紋章が見付けられなかったのだ。しかし、先日、「モルドバ冶金工場は沿ドニエストル最大のメーカー」というエントリーを書いて、その中で工場の所在地であるルィブニツァ市が出てきたので、改めてルーマニア語版のウィキペディアを見てみたところ、上掲のような紋章がちゃんとあったと、そういう次第である。ロシア語版にはなかったのになあ。まあ、よくあることだ。

 昨日までシリーズでお伝えしていたのはロシア連邦の一地域であるモルドヴィア共和国(モルドヴィア人はフィン・ウゴル語族)、今日話題にしているモルドバはウクライナとルーマニアに挟まれた独立国家(モルドバ人はラテン系)なので、注意。


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 先日のモルドバ議会選挙、同国の政治勢力図に関するこちらの論評を、以下のとおり抄訳しておく。

 選挙結果が示したのは、当国が岐路に立っているということである。約45%の有権者がEU加入を支持し、約40%がロシアとの接近を支持した。新議会で前者を代表するのが自由民主党。後者の代表が最多得票を挙げた社会主義者党であり、また共産主義者党である。新たな議会の多数派は、政府を形成することになる。また、議会は大統領も選出するが、N.ティモフィ現大統領の任期が切れるのは2016年であり、選出は2016年になる。

 親欧州派と親露派は従来からしのぎを削ってきたが、ウクライナ危機がそれを一層尖鋭化した。大まかな構図を言うと、親欧州陣営ではV.フィラト元首相の自由民主党がリード。同党は2017年までにモルドバがEU加盟候補国のステータスを得て、2020年には加盟を実現することを目指している。より過激な立場をとるのが自由党であり、EUだけでなくNATO加盟も掲げている。民主党も欧州統合派である。

 親ロシア陣営は、I.ドドン元副首相率いる社会主義者党、V.ヴォローニン元大統領率いる社会主義者党からなり、やはり勢力としては強いが、新議会では親欧州派に議席数で引けを取ることになる。社会主義者党は、EUとの連合協定を破棄し、ユーラシア関税同盟に加入することを主張していた。しかし、獲得した26議席では、その実現は不可能だろう。共産主義者党は今回、やや曖昧な立場を取り、親ロシア的なレトリックに訴えることも、政権への強硬な敵対姿勢も示すこともなかった。党首のヴォローニンは、ユーラシア統合に前向きな姿勢を示したかと思えば、EUとの協定を維持する考えを示してみたり、どっちつかずの言動に終始している。

 ヴォローニンが国家元首でなくなったことを、モスクワは残念がっているだろうか? 一概には言えない。ヴォローニン大統領在任中の最後の2年間、モルドバとロシアが接近することが多くなったのは事実だが、ヴォローニンはロシアにとってタフな交渉相手だった。また、ヴォローニン自身、立ち位置を変え、共産主義の出自にもかかわらず、欧州諸機関に耳を傾けるようになった。それでもヴォローニンはモスクワとの対話を続けたが、共産主義者党は政権を維持できなかった。同党は現在、政府に対して穏健野党というスタンスをとっており、議会での多数も握っていない。

 現在、主たる親ロシア勢力となっているのは、社会主義者党である。11月4日にV.プーチン大統領はクレムリンで同党のI.ドドン、Z.グレチャナヤと面談した。これを受け、ロシアで不法就労していたモルドバ人たちが、いったん本国に帰国し、その後再びロシアに戻って仕事を続けられるよう、取り計られたという。

 今回の議会選挙が終了したことで、モルドバの政治闘争は沈静化するのではなく、逆に激化することになるだろう。国内的には、議会のポスト配分、連立の形成、組閣である。国際的には、対外政策をめぐってである。むろん、ロシアも黙ってはいない。7月に結ばれたモルドバとEUの連合協定は、ロシアにとって経済的な脅威である。ロシアはモルドバに対し、協定のうちFTAにかかわる部分の施行を延期するよう要請した。実際、ロシアはすでにモルドバ産の肉、野菜、ワイン、果物などの食料品の輸入を禁止している。また、モルドバが親欧米路線を続けるなら、モルドバは沿ドニエストルを永遠に失うということを、ロシアは示唆している。

 政界における欧州統合の是非に関する議論により、モルドバ社会の分裂も深まる。現指導部は、国民を結束させられないばかりか、大祖国戦争への態度など、以前にはなかったような分裂も引き起こしている。

 ロシアにとってのモルドバの価値を、過大評価すべきではない。ただ、沿ドニエストル問題の解決における役割を保持することは、ロシアにとって重要である。ロシアは世界に向けて、自らが旧ソ連空間における紛争解決能力があることを示す必要があり、モルドバと沿ドニエストルの調停はその好例となりうる。沿ドニエストルにとって受け入れ可能な解決策は2つだけであり、それは独立か、ロシア連邦への加入であるが、それは実現不可能である。ロシアが沿ドニエストルにしてあげられる最大のことは、沿ドニエストルとモルドバの交渉で前者の利益を擁護することだけである。モルドバ議会選挙後、ロシアにとって本件とその他のより重要な問題を話し合うべき新たな交渉相手が、すでにモルドバに登場している。


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 あまりフォローできていないが、こちらのニュースによると、モルドバ議会選挙の結果は、99%開票の段階で、主な党の得票率と獲得議席数は以下のようになっているということである。投票率は55.6%だった。

  1. 社会主義者党:20.77%:25議席
  2. 自由民主党:19.97%:23議席
  3. 共産主義者党:17.72%:21議席
  4. 民主党:15.91%:19議席
  5. 自由党:9.53%:13議席 以上が議席獲得
  6. 共産主義者・改革者党:4.98%
  7. モルドバの選択-関税同盟:3.17% など

 それで、こちらの記事で、ロシアの有識者が、モルドバ議会で成立しうる3つの連立のシナリオというのを語っている。第1に、「ステイルメイト連立」というもので、これは社会主義者と共産主義者の連立。少数派の連立になるが、3分の2の賛成を必要とするような重要決定を阻止することはできる。ただ、これが成立する可能性は高くない。第2に、「欧州連立」のシナリオがあり、自由民主党、民主党、自由党が連立を組むというもので、これは現実的なシナリオの一つ。ただし、この場合、自由党のM.ギンプ党首の反ロシア的な言動に手を焼くことになり、同党がNATO加盟の主張を強めたりすると、ロシアとの関係が決定的に悪化する。第3に、「広範連立」というシナリオがある。これは、共産主義者党、自由民主党、民主党が連立を組むというもの。左右の両極端な党派を排除でき、ロシアも欧州も満足させられ、最も可能性が高いシナリオ。


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 何年か前に、モスクワで開催された金属産業見本市を視察したことがあるのだが、その時の写真を整理していたら、上掲のようなものが目に留まった。「モルドバ冶金工場」のブースである。「モルドバに製鉄所?」と一瞬驚いたが、記憶を辿ると、ああそんな企業もありましたねと、思い出した。拙著『ウクライナ・ベラルーシ・モルドバ経済図説』でも取り上げていたし。「モルドバ冶金工場」と称してはいても、この企業はモルドバからの分離独立を唱えている沿ドニエストル共和国に所在している(ルィブニツァ市)。経済図説で解説したとおり、沿ドニエストルにはこれ以外にも、総合悪徳会社の「シェリフ」、モルドバ地区発電所といった大企業があるわけだが、どうやらメーカーとしてはモルドバ冶金工場が最大のようである。

 むろんモルドバ冶金工場の公式HPもあるが、こちらの記事の方がどんな会社なのか分かりやすいかもしれない。同社は基本的に、ロシアの大富豪として知られるA.ウスマノフ氏のメタロインヴェスト社の傘下にあり、またウクライナのR.アフメトフ氏も部分的に出資をしている(いた?)ということである。工場は1985年に稼動を開始し、年間68.4万tの粗鋼、50万tの完成鋼材生産が可能。

 私は、ドンバスが非承認国家になったら、アフメトフの鉄鋼業は破綻すると論じていたが、モルドバ冶金工場の例を見ると、もしかしたら生き残りの術というものがあるのかもしれない。



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 モルドバ共和国タラクリア市(Taraclia)。本ブログで過日、この街にあるタラクリア経済特区について触れたので、紋章もチェックしておくことにする。しかし、非常にマイナーなところなので、紋章の画像も上掲のようなごく粗いものしか見付からなかった。タラクリアは、モルドバ南部の、ガガウス自治区に隣接したところに位置している。この地は歴史的に、ブルガリア系の移民によって開拓されてきた土地であり、近接するウクライナのオデッサ州ボルフラード(ポロシェンコの出身地)ともその点で共通する。紋章の説明も何も見当たらないが、描かれているのは街の誕生のルーツに関係ある鐘らしい(どうも現存はしていないようだが)。


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 うっかりしていたが(笑)、モルドバでも11月30日に議会選挙が行われる由で、こちらのニュースで関連情報が伝えられている(ロシアの通信社なのでバイアスがあるかもしれないが)。世論調査によれば、選挙戦でリードしているのは共産党であり、同党のV.ヴォロニン党首(元大統領)はEUとの連合協定を問題視し、本件を国民投票にかけることを主張している。ヴォロニン党首によれば、連合協定の200以上の条項が、モルドバの国益に沿わないものであり、見直しが必要である。モルドバはまだEU統合の準備ができておらず、それには5~10年を要し、場合によっては25年が必要かもしれない。直面している諸問題を共同で解決することをロシアが提案してくれているので、その提案を活用すべきであり、EUとの協定は少なくとも2016年まで先送りすべきであると、ヴォロニンは主張する。最近の世論調査によれば、モルドバ国民の45%はロシア主導のユーラシア関税同盟加入支持で、EU加入支持は43%となっている。しかも、モルドバからの分離独立を唱える沿ドニエストル共和国や、ガガウス自治区も、ユーラシア関税同盟を支持している。


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20141025taraclia

 モルドバ南部のガガウス自治区に隣接したあたりに、タラクリア経済特区というのがあるそうだ。ところが、こちらのニュースによると、風前の灯のようである。特区は2001年に創設され、タイル工場、ワイン工場がその中核となった。両企業とも、モルドバ・ロシアの合弁で、ロシアが販売市場だった。しかし、2006年にロシアがモルドバ産ワインに対する禁輸を導入すると、ワイン工場はすぐに行き詰った。タイル工場はしばらく好調に操業を続け、400人ほどを雇用していた。ところが、ロシアの投資家が突然資金を引き揚げて、不可解な形で撤退してしまった。販売先をルーマニアに切り替えようとしたものの、上手く行かず、タイル工場も2009年に破産してしまった。タイル工場に関しては、スペイン企業が関心を示したりもしているが、買収の条件は土地も購入できることであり、それは法律で禁止されている。特区管理当局では、我々には必要なインフラがすべて整っている、モルドバ政府は特区を再生して再び雇用や税収を生み出せるように支援すべきだと訴えている。


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20140809Camenca

 カメンカという地名は、旧ソ連に無数にあり、メジャー(?)なところではロシア連邦ペンザ州のカメンカ市なんてのがある。ただ、今回取り上げるのは、非承認国家、沿ドニエストル・モルドバ共和国のカメンカ市である(ロシア語Каменка、ルーマニア語Camenca)。同共和国の北部に位置し、人口は9,000人ほどということだ。紋章は、ライオンが名産の葡萄をどや顔で掲げるという図柄。

 これで、沿ドニ絡みの紋章は、紹介し尽しただろう。明日からまた別の地域。


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20140808Dubossary

 非承認国家、沿ドニエストル・モルドバ共和国の都市が続き、今回はドゥボサルィ(Дубоссары)。ルーマニア語読みではドゥバサリ(Dubăsari)。まあ、正直言って、初耳の街である。ただ、その紋章はなかなか奮っていて、上掲のように、現代のテクノロジーの水力発電所と、古代の帆船が共存している。古代ルーシの時代、オークの木(ロシア語ではドゥープ)で作った帆船をドゥバスと呼んだらしく、そこから街の名が付いたという説が有力で、ゆえに紋章にもそれが描かれているわけだ。


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20140807slobodzeya

 沿ドニエストル・モルドバ共和国の紋章が続き、今回はスロボゼヤ市(Слободзея)というところ。ルーマニア語ではスロボジア(Slobozia)。紋章は、農業地帯ということらしく、ご覧のとおり農産物満載のデザイン。真ん中に描かれているのはトマトと思われ、トマトが出てくる紋章は珍しいのではないかと思い、取り上げてみた。


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 こちらのサイトに、独・仏・英という西欧3大国の国民が、ウクライナ・モルドバ・グルジアのEU加盟を支持するかどうかという世論調査結果が出ている。ロシアの情報機関が発注したようだが、調査を実施したのは英国のICM Researchという会社らしい。それをまとめたのが上図なのだが、より距離的に近いせいか、ドイツの慎重姿勢が際立っている。仏・英では若い世代は結構前向きなのだが、独は青年層も含めて反対意見が強い。


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20140806bendery

 沿ドニエストル・モルドバ共和国で2番目に人口の大きい(9万人)、ベンデルィ(Бендеры、これはロシア語読み)。ルーマニア語読みではベンデル(Bender)となる。また、この街は戦間期のルーマニア王国時代の名残で、ティギナ(ロシア語Тигина、ルーマニア語Tighina)という別称で呼ばれることも多い。昨日取り上げたティラスポリでは、あえてソビエト時代の紋章を残していると書き、それと矛盾するようだが、沿ドニの他の都市は意外と歴史的だったり個性的だったりする紋章を持っていることが分かったので、それらを見ていきたい。本日のベンデルィは、ティラスポリ以外では、かろうじて私も名前を知っている沿ドニの主要都市である。その紋章が上掲のようなもので、帝政ロシア時代の1826年制定。下に描かれているライオンは、 1713年のポルタヴァの戦いで敗れてこの地に逃れたスウェーデン王のカール12世を描いたものらしい。ヨーロッパの紋章では、獅子と鷲が登場する動物の双璧なのだが、両方描かれているのは珍しいかもしれない。


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20140805Tiraspol

 そんでもって、昨日取り上げた沿ドニエストル・モルドバ共和国の首都が、このチラスポリ(ロシア語ではТирасполь、ルーマニア語ではTiraspol)である。人口13万人。私も一度だけ行ったことがある。その紋章が上掲のものなのだけど、これは見るからにソビエト・テイストで、1978年に制定されたものだ。真ん中の線がドニエストル川を表しており、左岸(川の流れに対してという意味)に機械の歯車が、右岸に葡萄が配されていて、当地の産業面での成り立ちを表している。まあ、沿ドニエストル・モルドバ共和国の国土はほとんどがドニエストル左岸であり、そこの重工業を失ったことでモルドバは農業と出稼ぎだけの国になっちゃたという意味で、なかなかイミシンな図柄である。

 ところで、チラスポリには帝政ロシア時代の1868年に制定された下のような紋章が、かつてはあったらしい。旧ソ連の各都市は、社会主義体制が崩壊すると、ソ連時代の紋章を放棄し、伝統的な紋章(←だいたい、その方がデザイン的にカッコ良いので)を復活させるところが多かった。チラスポリがかたくなにソ連時代の紋章を守っているということは、そのこと自体がこの街の立ち位置を物語っている。

20140805Tiraspol2

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20140801Transnistria

 沿ドニエストル・モルドバ共和国(Приднестровская Молдавская Республика)。ルーマニア語読みでトランスニストリアとも言う。非承認国家のシリーズをお届けしており、今回はソ連末期の1990年からロシア語系住民がモルドバからの分離・独立を目指している沿ドニエストルである。その紋章が上掲のようなものなのだが、皆様、見覚えがないだろうか。そう、以前掲載したベラルーシ共和国の紋章にそっくりであり、ソビエト的価値意識が通底していることを物語っている。


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 モルドバはCIS自由貿易条約に加わっているため、これまでロシアはモルドバからの輸入に基本的に関税を適用してこなかった。しかし、先日モルドバがEUと連合協定を締結し、両者間のFTAが成立する見通しとなった。これを受け、既報のとおり、ロシア政府はモルドバの産品に対する輸入関税の導入を準備していたが、7月31日付の政府決定でこれを正式決定した。こちらの政府サイトに情報が出ており、こちらで政府決定のテキストを読むことができる。

 これを見ると、2011年10月18日付のCIS自由貿易条約の付属文書で、関税同盟諸国は保護(または報復)措置を共同または単独で講ずる権利があるとされているそうで、今回のロシア政府決定はその権利を行使する形のようだ。CIS自由貿易条約の加盟国が、別の統合組織に参加し、その結果として別の加盟国に深刻な侵害を与えた場合に、当該の権利を発動できるということだ。2014年7月16日のユーラシア経済委員会の理事会で、ベラルーシおよびカザフスタンはロシアがそのような措置を一方的に講じる権利を確認した(注:ということは、ベラルーシおよびカザフはモルドバに関税を導入しないのか)。そして、今回の政府決定の付属文書を見ると、ロシアが関税を課すモルドバ産品の具体的な対象品目は、農産物・食料品と家具に限定されている。関税率は、ロシア・ベラルーシ・カザフスタン関税同盟が共通で適用している一般関税率ということだ。


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 当ブログで取り上げるタイミングを逸してしまっていたが、こちらのニュースなどにあるように、モルドバ議会は7月2日、EUとの連合協定を批准した。モルドバ議会の定数は101人ということだが、投票では59人が賛成票を、4人が反対票を投じた。共産党議員は大部分が議場を去って、採決には参加しなかったということである。

 先日、ロシアがモルドバ産の青果物に対する輸入禁止措置をとった背景には、この対EU協定批准があったと考えられている。そして、こちらのニュースによると、EUは9月1日から、モルドバ産の野菜・果物に市場を開放し、無税で輸入することになった。EUの駐モルドバ大使がこのほど表明した。これは、ロシアの禁輸を受け、モルドバを救済するための対抗措置だという。大使は、ロシアの禁輸は遺憾である、このような振る舞いは貿易パートナーとしてのロシアに対するEU側の不信に繋がるだけだ、などとコメントした。


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 こちらのニュースによると(ロシアのメディアのニュースということを考慮する必要はあるが)、モルドバの農民が同国とEUの連合協定の破棄を訴えているということである。本ブログでも既報のとおり、ロシア経済発展省はモルドバからの輸入に関税を導入する政府決定案を先日起草したが、他方で7月18日にはロシア農業監督局がモルドバからの生鮮果実の輸入を一時的に制限する措置を打ち出している。こうした事態を受け、モルドバ北部の農民らが7月26日、対ウクライナ国境に続く幹線道路を封鎖して、EUとの連合協定を破棄し、ロシアへの農産物輸出に向けた対ロ交渉を再開することなどを訴えた。デモの組織者の一人は、以下のように記者に述べた。「今日の抗議は、警告的なものである。封鎖したのは道路の一区画だけだった。もしも我々の要求が聞き入れられないなら、長期的な抗議行動を始める。我々は幹線国道、税関ポストを占拠することになるだろう。ある村だけで、すでに200万ユーロの損失が発生している。我々は融資を受けて、ロシアの諸地域に食料品を供給する契約を交わしているのである。政府は我々に補償するとか言っているが、部分的にしか支払っていない。我々は政府がロシアと直ちに輸出再開に向けた交渉を再開するよう要求する。EUとの連合協定を破棄することも必要だ。EU加入に関する国民投票は実施されておらず、多数派の国民の意向が無視されている」。要求が聞き入れられなければ、首都キシナウでの抗議行動も辞さないという。7月24日には北部国境の街オタチでも同様の抗議行動があり、約1,000人が参加していた。


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