珍しくモルドバの話題。こちらの記事が2023年のモルドバの商品輸出入実績について伝えているので、それをチェックしておく。
モルドバ統計局の発表によると、2023年のモルドバから外国への商品供給は40億4,800万ドルで、前年比6.5%減だった。ただし、そのうちモルドバ自身による輸出は28億7,000万ドルで前年比3.2%減であり、残りは第三国商品の再輸出の11億7,800万ドルで13.7%減だった。
外国への商品供給の65.4%はEU向けで、その額は26億4,600万ドル(4.3%増)だった。CIS諸国向けは8億9,680万ドル(14%減)だった。
外国への供給の主要品目は、機械・電気機器が15.4%、穀物・同製品が10.6%、ガソリン・石油製品が9.8%(主にウクライナへの再輸出)などであった。
国別で最大の供給先はルーマニアで14.2億ドル、ウクライナが6.0億ドル、イタリアが2.6億ドルなどとなっている。
商品輸入は86億7,300万ドルで、前年比5.9%減だった。その約半分の41.9億ドルがEUから(4.1%減)、CISからは16.1億ドル(26.3%減)だった。
その結果、2023年の貿易赤字は46億2,500万ドルに上り、輸出は(再輸出を含めても)輸入の46.7%しかカバーできていない。
この記事を読んで初めて意識し、統計をちょっと調べてみたが、モルドバはルーマニアから(トルコ、ブルガリアからも?)一定量の石油製品を輸入し、その半分くらいを国内で消費し、残りの半分くらいをウクライナに再輸出するというスキームがあるようだ。
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