ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とした旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け。

カテゴリ: サッカー・スポーツ

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 こちらの記事によれば、サッカーのロシア・プレミアリーグでは、7月5日の第26節でゼニト・サンクトペテルブルグがクラスノダルに勝利し、2019/20シーズンの優勝を決めた。ゼニトのプレミア優勝は、2007年、2010年、2011/12年、2014/15年、2018/19年に次ぐものであり、ソ連時代の1984年にもソ連チャンピオンになっている。

 久し振りにロシアリーグの順位表を見たが、まだ6試合も残した中での優勝決定か。今シーズンは、スペインを除いて、欧州主要リーグで首位のチームが独走し、早々と優勝を決めてしまうところが多いが、ロシアもそのトレンドに乗ってみましたといったところか。順位表を見ると、全般にモスクワ勢が奮わないシーズンだったと言えそうだ。

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 個人的には、ロシアを中心とした国際的なアイスホッケーリーグ「KHL」には注目し期待しているのだが、どうも聞こえてくるのは(直近のコロナ危機を別としても)景気の悪い話が多い。こちらの記事が、ベラルーシのディナモ・ミンスクの経営難につき伝えている。

 記事によると、これまでディナモ・ミンスクではカリ肥料の独占企業「ベラルーシカリ」がスポンサーを務めてきたが、契約が2019年で終了し、新たな契約は結ばれていない。その結果、選手への給与未払いが発生し、一部のプレーヤーはすでにチームを去った。ディナモは、このほど終了した2019/20シーズンでは、全チームの中で最低の成績を収めた。こうしたことから、ディナモ・ミンスクがKHLを脱退するのではないかとの噂がささやかれていた。しかし、ディナモ・ミンスクのD.バスコフ社長は、脱退は検討しておらず、来シーズンもKHLに参戦するために必要な書類を揃えリーグに提出した旨を明らかにした。給与の未払いも近く解消するとしている。


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 今般、調べものをしていて知ったのだが、ハンドボールの世界では、東欧諸国が参加する国際的なリーグ、「バルトリーグ」というものが存在する由である。年によって変動があるようだが、最新の2019/2020シーズンには、バルト3国のエストニア・ラトビア・リトアニア勢を中心に、フィンランド、ベラルーシ(SKAミンスク)、ウクライナ(ザポリージャ)のチームも参加している。ウクライナ南部のザポリージャも加わっているなら、バルト・黒海リーグにした方がいいような気がしないでもないが。個人的に、こういう国をまたいだリーグ戦というものに興味を持っているので、バルトハンドボールリーグの存在を知り認識を新たにした次第である。

 バルトハンドボールリーグは秋から春にかけて行われるシーズンのようで、本来であればこの時期が佳境である。しかし、こちらに見るとおり、リーグの本部では4月6日、新型コロナウイルスの国際的な感染拡大にかんがみ、今シーズンを終了させることを決定した。現在の順位表にもとづいて最終順位を決定することはせず、今季については戦績を残さないということである。

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 この週末に開幕したベラルーシのサッカーリーグは、今日の世界ではきわめて稀なことに、観客を入れて普通に開催されている。個人的にFBやツイッターで、「皆でベラルーシリーグを観よう!」と呼び掛けたりしたのだが、どうやって観たらいいのかというごもっともな声を想定し、上に開幕節の一つであるシャフチョール・ソリゴルスクVSトルペドBelAZのダイジェスト動画を貼っておく。なるほど、客入りの悪さは気になるが、確かに普通に観客を入れている。こうやって見ると、ベラルーシのサッカーリーグというのも、それなりにヨーロッパのプロのサッカーリーグらしくなってきたという気がする。それと、この対戦は、ベラルーシカリとBelAZという、ベラルーシを代表する国営大企業同士のダービーマッチという萌えポイントもある。世界屈指のカリ塩鉱脈と、世界最大のダンプカーの対決だ。

 さて、このサッカーの話でも象徴的なように、西欧も、旧ソ連圏も、どちらも厳戒態勢になる中で、その狭間に位置するベラルーシが、なぜ一人だけのんびり構えているのかというのは、なかなか不思議である。ちなみに、ベラルーシは何もしていないのに、周りの国がすべて国境を封鎖してしまったものだから、結果的にベラルーシも周辺国との往来が閉ざされた格好になっている。

 いみじくも、こちらの記事が、ルカシェンコ大統領の思考と行動について論じている。かいつまんで言うと、次のようなことだという。ルカシェンコにとってみれば、国のトップは国家そのもので、秩序こそ肝要であり、国家指導者がパニックを見せるなどもってのほか。ルカシェンコは自らが作り上げてきた安定神話の囚人となっており、長年にわたりベラルーシは世界の荒波の中の安定の孤島であるとしてきた。リーマンショックの時でさえ、ベラルーシには危機はないとうそぶいた。現在もそれを繰り返し、「世界はコロナウイルスのせいで正気を失っている」と称しているのである。また、ルカシェンコはソ連崩壊、カラー革命、リーマンショックなど、すべて誰かの陰謀のせいにする。鳥インフルエンザの時には、製薬会社の陰謀だと指摘した。しかし、こうした姿勢をとり続けることは、ルカシェンコにとってリスキーでもある。もしもベラルーシ国内でコロナウイルスの犠牲者が急増するようなことがあったら、自分が非難されるからである。一方、ロシアが国境を封鎖したことについてルカシェンコが憤慨したのは、それにより「連合国家」などというものが存在しないことが白日の下にさらされてしまったからである。ベラルーシは長年にわたりロシアの特別な同盟国を自任してきたわけだが、ロシアはカザフスタンやアゼルバイジャンとの国境は封鎖していないのに、ベラルーシとの国境は閉じてしまった。かつて対ロシア国境開放に立ち会ったことを拠り所にしているルカシェンコにとって、「国境封鎖」という言葉は屈辱的である。しかも、事前通告なしに。むろん、経済的損失も生じる。ルカシェンコは、周囲で生じている変化に適時に対応することができず、残された唯一可能なことは憤慨することだけだったのだ。


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 もはやコロナ感染の主戦場はヨーロッパへと移り、欧州蹴球界も無観客へ、そして試合の開催自体を延期・中止へと、急激に舵を切っている。「ところで、ロシア・プレミアリーグはどうなってるのかな?」と思ってチェックしてみたところ、この週末も元気に開催しているようである。上に見るのは、昨日のアフマト・グロズヌィVSディナモ・モスクワ戦の模様。

 ご覧のとおり、バッチリ観客を入れて開催している。惜しむらくは、スタジアムも素晴らしいところなのに、集客がせいぜい数千程度と見られることか。目下最下位のアフマトは、残留争い佳境なのにな。

 いずれにしても、世界の主要リーグで、ロシアのようにいまだに普通に試合をしているところは、もはや稀だ。ロシア・プレミアリーグとしては、退屈で死にそうな世界のサッカーファンに向けて、アピールするチャンスなのではないか。

 それから、最近ロシアのサッカー事情を良くフォローしてなかったので、ロシア・プレミアリーグでもVARが導入されているということを、この動画で初めて知った。

 3月15日追記:残念ながら、その後の情報によると、本日15日のソチVSクラスノダル戦は、クラスノダル地方行政府の方針にもとづき、無観客で開催されることが決まったそうである。さらに、3月17日にロシア・プレミアリーグの総会が開かれ、その場でリーグ戦の中断が決定される可能性があるということである。


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 先日伝えられたこちらの記事によると、スポーツ動画配信サービスのDAZNは近く世界の200程度の国(!)で新たにサービスインする予定であり、ロシアでも今年5月末までに利用できるようになるという。ただし、新たな進出国では当面、英語によるボクシング放送だけが視聴可能となる。今回決まったロシア進出はあくまでも最低限のローンチであり、本格的なロシア進出と言えるようになるには、現地のニーズを踏まえたより広範なコンテンツが必要で、またロシア語の実況を付けることも不可欠である。

 なお、記事によると、ロシアでスポーツ番組のネット配信を手掛けている既存の業者には、ヤンデックス(2019年9月にコンチネンタルホッケーリーグの3年間の放映権を獲得)、Okko(2019年4月にイングランドプレミアリーグの3年間の放映権を獲得)、Ivi(2019年10月にロシアプレミアリーグ、CL、ELの放映権をガスプロムメディアから買収)、Megogo(イタリア、スペインのサッカーリーグを中継)がある。

 ところで、個人的にはこの記事を読んで初めて知ったのだが、DAZNを保有しているのは、旧ソ連に非常に馴染みのあるレオナルド・ブラヴァトニク氏のアクセス・インダストリーズ社であるということである。同氏および同社については、以前当ブログでも、「ロシア系ファンドがワーナー・ミュージックを保有?」というエントリーで言及したことがあった。してみると、今回のDAZNによるロシア進出は、ブラヴァトニク氏の旧ソ連里帰り投資のようなものとも言えようか。

 個人的な関心事は、ロシアでDAZNがサービスインしたあかつきに、たとえばロシアに出張に出かけて、彼の地で私が日本のJリーグを見られるのか、という点に尽きる。あるいは、日本に居ながらにして、ロシアのサッカー・プレミアリーグやコンチネンタルホッケーリーグが観られるようになれば、それも歓迎だ。しかし、おそらくそうはならないだろう。想像するに、ロシアのDAZNを観るためには、日本とは別に、ロシアでもユーザー登録し料金を払わなければいけないのではないか。そして、ロシア国内でどんな番組を観られるかは、ロシアDAZNのマーケティング次第であろう。ロシアDAZNのコンテンツとして、将来的に日本のJリーグが加わる可能性もなくはないだろうが、仮にそうなっても、全試合になるか、ライブでやってくれるかなど疑問は尽きない。

 まあ、VPNだな、結論として。


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 サッカーのナショナルチームには、「サムライブルー」のように、ニックネームがついていることが多い。今まであまり考えたことがなかったが、ロシア代表にはどんなニックネームがあるのか? ちょっと調べたところ、結論から言えば、今のところこれといったニックネームはないらしい(アイスホッケーならКрасная Машина (The Red Machine)という立派なのがあるのだが)。

 こちらのサイトでは、「ロシア代表にニックネームをつけるとしたら、どんなものがいいと思いますか?」というネット投票の結果が示されている。その結果、最多は「メドヴェージ(熊たち)」の37.1%、2位は「ザビヴァキ」(ザビヴァカは2018年のW杯でマスコットになったハイイロオオカミ)の34.2%と続いた。


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 ロシアの「全ロシア世論調査センター」が、ロシア国民のサッカーへの関心度を継続的に調査しており、その結果については当ブログでも過去に取り上げたことがあったと思う。2020年にユーロ(ヨーロッパ選手権)が控えているということで、同センターでは2019年12月に定番のサッカー意識調査を行った。その調査結果が、こちらのページに出ている。

 今回の設問はユーロに関するものが多いのだが、ここでは一般的なサッカー関心度のデータを過去に遡って時系列的に見てみよう。いつも申し上げることだが、ロシア国民のサッカー熱は決して高いものではなく、しかも趨勢的に低下している。上のグラフで、2019年6月には関心度が高まっており、これは2018年のワールドカップが大会としてもロシア代表としても成功したことから、サッカーについてのポジティブな意識が国民の間で若干高まったことを示していよう。しかし、その効果は長続きしなかったのか、最新の2019年12月の調査では、関心度がほぼW杯前の水準に戻ってしまっている。

 今後のこのデータの動向、2020年ユーロにおけるロシアの戦いぶり、そしてそれがロシア国民のサッカー意識に及ぼす影響を、引き続き注視したい。


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 ちょっとこの週末にロシアのサッカーのことを調べた関係で、昨日に引き続き、サッカーの話題である。

 サッカー・ワールドカップのロシア大会で、サランスクという開催都市があったのを、憶えておられる方も多いだろう。というか、日本の初戦が行われたところだったので、実際に行ったという方もおられるかもしれない。そのサランスクに建てられたモルドヴィア・アレーナが、大変なことになっていると、今般遅れ馳せながら知った。

 モルドヴィア・アレーナは、W杯終了後は、地元のFCモルドヴィアが本拠地として使用するはずだった。実際、FCモルドヴィアはW杯後の2018/19シーズンには、モルドヴィア・アレーナでホームゲームを戦った。しかし、スタジアムのキャパシティが44,400人であるところ、2018/19シーズンの1試合当たり観客数は10,300人に留まった。新スタジアムの使用料金が高く、それでいて集客は伸びなかったことから、クラブからスタジアムへの未払いが生じ、債務は4,040万ルーブルまで膨らんだ。2019/20シーズンに入ると、FCモルドヴィアはモルドヴィア・アレーナの使用を取り止め、元々あった古い「スタルト・スタジアム」で試合を行うようになった。最近では、FCモルドヴィアの観客数は1,000人を割り込むことが多く、そもそもが二部暮らしということもあって、スタルト・スタジアムくらいが逆に丁度良いのである。

 それでは、モルドヴィア・アレーナがまったく活用されていないかというと、実はそういうわけでもない。2019/20シーズンには、別の街のクラブであるFCタンボフが、モルドヴィア・アレーナでホームゲームを開催しているからである。FCタンボフには地元にスパルタク・スタジアムというホームグラウンドがあるのだが、ここは二部およびプレミアの開催条件は満たしておらず、2017年から2020年にかけて改修工事が実施されている。その間、FCタンボフは比較的近場の街でホームゲームを戦う流浪生活を余儀なくされ、プレミア初挑戦となっている2019/20シーズンには、モルドヴィア・アレーナを会場にしているというわけである。しかし、「近場」とは言っても、上掲の地図に見るように、タンボフからサランスクは道路では400km以上あり、5時間以上を要する(鉄道だとさらに不便になる)。

 まあ、FCタンボフの家なき子問題は、地元スタジアムの改修が完了すれば、解決するのだろう。問題は、その後のモルドヴィア・アレーナの活用だ。モルドヴィア・アレーナをはじめ、W杯に向けて建設された地方のスタジアムは、当初は連邦の所有だったが、地域の所有に移されることが当初から決まっていた。そして、モルドヴィア・アレーナも、2020年1月1日からモルドヴィア共和国の所有に移管された。これは、今後はモルドヴィア共和国当局が自ら、スタジアムを経営して、その維持費を捻出しなければならないことを意味する。


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 ロシア内陸部の街ペルミについてコラムを書こうとしていて、情報を収集してみたところ、驚いたことがある。なんと、同市を拠点とするサッカークラブ「アムカル・ペルミ」が、私の知らないうちに消滅していたのである。ロシアのサッカー事情に関心を持つ人間として、気付くのが遅すぎたが、当該の決定が下されたのは、ロシア・ワールドカップの最中だったとのことなので、あの大フィーバーの中で、アムカル消滅というローカルニュースが埋没してしまった形であろう。

 ことの次第は、こういったことだったらしい。アムカル・ペルミはプレミアリーグ参戦を続ける中堅クラブだったが、2010年代の半ばに経営が悪化し、債務が膨らんだ。2015/2016シーズン開幕を前にして、選手が大量流出したりもした。2017/2018シーズンでプレミア13位となったアムカルは、2部のタンボフとの入れ替え戦に回ったが、それに勝利し、成績上は残留を勝ち取った。しかし、2018年6月13日にロシアサッカー協会の会合が開催され、アムカルが膨大な期限超過債務を抱え、今後の支出に関する保証も行わないことを理由に、2018/2019シーズンにプレミアに参戦する権利を剥奪した。クラブのG.シロフ社長は2部での戦いを拒否し、6月18日にクラブ解散の方針を宣言した。7月10日には経営陣と設立発起人の合同会合で、解散が正式に決定された。11月6日にはシロフ旧社長の訴えをペルミ地方の商事裁判所が受け入れ、クラブの破産が認定された。こうして、アムカルはプロクラブチームとしては消滅し、現在はアムカルという名前のジュニアチームだけが存在している状態となっている。なお、2011年からアムカルの社長を務め、今回のクラブ解散を一方的に決めてしまったG.シロフという人物は、地元化学工業界の名士であり、ウラルヒム傘下の「無機肥料」社の社長、シブール社の現地代表、連邦上院議員などを歴任した。

 以上のような顛末だったということらしい。これは、我が国の横浜フリューゲルスの消滅と同じで、サポーター(アムカルの場合、どれくらい存在するのかというところが微妙ではあるが)の思いなどは一切無視し、幹部が財務問題を理由に2部参戦すらも拒否して、完全にチームをなくしてしまうという極端な決定を一握りの内輪だけで決めてしまったというパターンである。


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 こちらに、サッカーの国際移籍市場の動向と、そこにおいてロシアが占めるポジションに関する記事が出ている。以下、記事の要点を整理しておく。

 ロシアのサッカーが選手獲得に費やす費用は、2010年代の初頭に急増した。2012/13シーズンに、ロシア・プレミアリーグは選手獲得に3.3億ユーロを投じ、ドイツ、スペイン、フランスのリーグを抜いた。2013/14シーズンも3.2億ユーロだった。かくして、ゼニトではフッキとヴィツェルが、アンジではエトーとロベカルがプレーするリーグとなり、外国からロシア・リーグへの関心も高まった。

 しかし、その後、ウクライナ危機、経済危機が起こり、スターたちはロシアを去り、新規の選手獲得は最小限となった。それが、2019年になってロシア・プレミアリーグの選手獲得は再び活気付き、2.4億ドルが投じられた。しかし、専門家たちは、サッカーは経済の一部であり、経済危機の影響が消え去ったなどということはありえないという。実際、現時点で巨額を投じているのは上位の一部のクラブだけである。もしもサッカー界全体が活気付いているなら、プレミア下位のクラブも資金を投じるはずだが、そうはなっていない。スパルタク、クラスノダル、ディナモ、ゼニトの4クラブだけで、移籍金総額の4分の3を占めている。

 なお、ロシア・プレミアリーグ所属クラブの選手の市場価値は、以下のとおりとなっている(額は100万ユーロ)。

  1. ゼニト・サンクトペテルブルグ:201.4
  2. クラスノダル:148.5
  3. CSKAモスクワ:135.2
  4. ロコモティヴ・モスクワ:133.1
  5. スパルタク・モスクワ:93.4
  6. ディナモ・モスクワ:69.5
  7. ルビン・カザン:41.1
  8. アフマト・グロズヌィ:40.3
  9. ロストフ:33.9
  10. アルセナル・トゥーラ:33.5
  11. ソチ:28.9
  12. ウラル・エカテリンブルグ:25.2
  13. オレンブルグ:21.5
  14. ウファ:21.0
  15. クルィリヤ・ソヴェトフ・サマラ:18.9
  16. タンボフ:12.2

 この夏の移籍市場で最も目立ったのは、3年振りにUEFAチャンピオンズリーグに出場し、資金もガスプロムの支援で潤沢なゼニトだった。ゼニトは過去数年の不景気の時期も例外的に積極的な補強を行ってはきたが。ゼニトは、オレンブルグのリーダーだったA.ストルミンを獲得した。最初はストルミンはルビンに移籍すると言われていたが、オレンブルグのスポンサーはガスプロムの子会社であり、天の声が振ってきて、移籍先がゼニトに変わったという。ゼニトはさらに、ロコモティヴのミランチューク兄弟に4,500万ユーロでオファーを出したが、ロコ側が引き留めに成功した。

 その一方でゼニトは、余剰人員をFCソチに売却することに成功した。FCソチのような新興クラブが1,200万ユーロを出したのは異例だが、ソチのスポンサーもまたガスプロムの子会社だというのがミソである。

 この夏の市場で、最大の移籍は、ゼニトが4,000万ユーロでマルコムを獲得したことであった。この額はかつてゼニトがフッキやヴィツェルを獲得した額と同じであり、だからこそ「ロシアのサッカーは危機を乗り越えた」という言説も語られた。しかし、この間、西欧のマーケットはさらに拡大を遂げた。フッキやヴィツェルはクラブでも代表でもリーダーの本物だったが、マルコムはバルセロナの控えにすぎず、まだ目立った活躍はしていない。西欧のビッグクラブは様々な分野のスポンサーを獲得し、新規市場開拓にも余念がないが、ロシアは相も変わらず国営企業、国家財政だけが頼りである。唯一、西欧のクラブと平等な収入源は欧州カップ戦だが、そこで勝てなくなっているという問題がある。

 ある有識者は、次のように指摘する。マルコムの4,000万ユーロは現在の市場では適正だが、問題は今日のロシアで30億ルーブルもの資金を1人のサッカー選手に費やすのが適切かということだ。ガスプロムの支配株は国家に属しており、これは実質的にゼニトの資金の一部は血税ということである。国民の所得水準が低下している中で、こうした支出は社会に対する不道徳ではないのだろうか。

 


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 GLOBE+に、「ラグビー・ワールドカップ開幕まで1ヵ月! 開幕戦で当たるロシアを改めて予習しよう」を寄稿しました。

 ワールドカップの開幕戦で日本と当たるロシアのラグビー事情に関しては、今年3月に「ロシアのラグビーは空軍・空挺軍仕込み! W杯開幕戦の日本の対戦相手を知ろう」というコラムをすでに書いていますが、今回は追加情報、最新情報をお届けいたします。


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 こちらに、ちょっと興味深い話題が出ている。ロシアなど旧ソ連5ヵ国から成るユーラシア経済連合の枠内で、統一バスケットボールリーグが創設されるというのである。最初は、「お、凄い」と思ったが、良く読んでみると、そこまで本格的な話ではないようだ。

 国境の垣根を越えた国際的なリーグ戦と言えば、たとえば米・加をまたにかけたMLBとか、欧州諸国を網羅したUEFA CLとか、そういう最高峰のコンペティションが想像されるところである。ところが、今回話に出ているユーラシア経済連合の統一バスケットボールリーグというのは、どうもそういうものではないらしい。

 ロシアのバスケットボールについては、以前当ブログで、「バスケットボールの『VTB統一リーグ』」という記事を書いたことがある。このVTB統一リーグは、ロシア国内で最もカテゴリーが上の大会であり、それと同時に、エストニア、ラトビア、カザフスタン、ベラルーシという近隣諸国のチームも加わる国際リーグ戦にもなっていることを紹介した。なお、その後、ラトビアが抜け、ポーランドの1チームが加わったようである。

 今回の記事によれば、ユーラシア経済連合の統一バスケットボールリーグに参戦するのは、アルメニアのアラガツ、ベラルーシのモギリョフ州のチーム、カザフスタンのアティラウ、そしてロシアのアルセナル・トゥーラの4チームということらしい。

 このうち、アルセナル・トゥーラに関して言えば、ロシア・スーパーリーグ2部に所属するクラブであり、上から数えれば3番目のカテゴリーにすぎない。そもそも、4チームで戦うリーグ戦に、コンペティションとしての魅力などはない。してみると、今回浮上したユーラシア経済連合の統一バスケットボールリーグなるものは、常設のリーグ戦というよりは、ユーラシア統合をスポーツ面からも演出するための、国際定期交流戦のようなものになるのではないか。


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 こちらに興味深い図解資料が掲載されていたので、紹介してみたい。ロシアに80以上ある各地域(州などのレベル)において、それぞれどんなサッカークラブが応援されているかを図示したものである。なお、検索サイト「ヤンデックス」において、2018~2019年に各地域で検索された回数が一番多かったクラブを示したものということである。

 全体的な傾向は非常にシンプルであり、ある程度有力なサッカークラブが地元にあれば、その地元クラブが支持されるが、それ以外の地域はほとんどがスパルタク・モスクワ推し(地図では赤色で表示)になっている。ただし、極東地域だけはなぜかゼニト・サンクトペテルブルグ(水色)が人気があるようだ。

 こうやって見ると、スパルタク・モスクワは、日本における読売巨人軍に近い全国区の人気を誇っている、という構図に思える。ただし、そもそもが、ロシアで国内サッカーリーグを熱心に観るような向きは、完全なマイノリティだということを理解しておかなければならないだろう。確かに、モスクワからはるか離れたシベリアにおいてもスパルタクが一番人気かもしれない。しかし、たとえばイルクーツク市民でスパルタク好きなど人口の1%もいないだろうし、仮にスパルタクがイルクーツクで試合をやっても集まる観客はせいぜい3000人くらいではないか。あくまでも、「ものすごく小さなパイの中での一番人気」ということである。日本の地方都市で試合をすれば簡単に2万~3万人くらい集客できる読売巨人軍とは、浸透度がまったく異なる。


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 当方、ロシアW杯終了後、海外サッカーへの関心が従来以上に低下し、海外観るくらいだったら、まだ国内のJ2の方が興味がある。それで、今季序盤戦では、J2初挑戦のFC琉球の戦いに目を見張った。非常に良く組織された好チームであり、特に2列目、3列目からの飛び出しには特筆すべきものがあった。ただ、開幕からしばらくは上位をキープしていたものの、研究・対策されたのか、さすがに最近では順位を落としている。

 残念ながら、個人的にFC琉球の選手たちの顔と名前は一致しないのだが、こちらこちらの記事が伝えるところによると、左サイドバックの徳元悠平(23)選手に、ロシアのアルセナル・トゥーラ移籍の可能性が浮上しているそうである。なんでも、トゥーラは昨シーズン、サイドバックによるアシストがゼロだった(!)とのことであり、「Wyscout」という有名なグローバル選手データベースで検索した結果、昨年のJ3、今年のJ2でアシストしまくっている徳元選手に白羽の矢を立てたらしい。トゥーラは昨シーズン6位になって、7月25日以降に行われる予選を勝ち抜けばUEFAヨーロッパリーグに出場できるので、選択としては悪くないと思う。問題は沖縄育ちの徳元選手がロシアの寒さに順応できるかだろう(笑)。


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 GLOBE+に、「ロシアのサッカー・フーリガンはどこに消えた」を寄稿しました。


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 先日GLOBE+のコラムにも書いたけれど、サッカーのロシア・プレミアリーグではすでに2018/19シーズンが終了しており、ロシア語のままで恐縮ながら、最終結果は上表のようになっている。それで、全16チームで戦われるプレミアでは、15位と16位のチームは下部の「全国サッカーリーグ」に自動降格する。2018/19シーズンの場合は、15位のアンジ・マハチカラ、16位のエニセイ・クラスノヤルスクがそれに該当する。ただし、アンジに関しては財政上の問題の理由で、3部に当たる「プロサッカーリーグ」に一気に降格するということである。代わりに自動昇格してくるタンボフとソチは、ともに来季プレミア初挑戦となる。

 そして、プレミアでは入れ替えのレギュレーションが厳しく、13位と14位のチームも、全国リーグの4位および3位のチームと、入れ替え戦をホーム&アウェーで戦わなければならない。5月30日と6月2日、その入れ替え戦の試合があり、結果的には、2試合合計で、プレミア13位のクルィリヤ・ソヴェトフ・サマラはニジニノヴゴロドに勝ち、14位のウファもトミ・トムスクに勝利して、両チームともプレミア残留を決めた。そのスコアが下に見るとおりである。

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 ちなみに、こちらの記事によると、ロシア・サッカー協会はプレミアを18クラブにまで拡大することを働きかけており、このほど検討委員会の設置が決まったということである。


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 GLOBE+に、「ワールドカップ後のロシア・サッカーに見る希望とひずみ」を寄稿しました。


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 私は事あるごとに、ロシア国民はサッカーにはあまり関心のない国民であるということを強調している。実は、アイスホッケーに関しても、ロシア国民の関心度はあまり高くないということが、こちらの調査によって裏付けられた。この4月の全国世論調査によると、「貴方はアイスホッケーに関心がありますか?」という質問に対し、「はい、常に応援しています」が6%、「時々興味を持ちます」が39%、「関心がありません」が55%という結果になった。コンチネンタルホッケーリーグのガガーリンカップの試合については、大部分の試合を観た:3%、いくつかの試合を観た:7%、試合は観なかったがニュースなどで結果を知った:22%、そうした試合が開催されているのを知らなかった:62%、回答困難:6%というかなり寂しい回答状況となった。


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 ヨーロッパのサッカー界は2020ユーロの予選に突入しており、こちらの記事などが伝えるとおり、ロシア代表は第2戦で敵地「ヌルスルタン」に乗り込み、カザフスタン代表と対戦した。初戦でベルギーに敗れているだけに、勝利が義務付けられていたロシアだったが、4:0でカザフに圧勝した。一方、カザフは初戦ホームでスコットランドに快勝していたが、開閉式ドームスタジアムのアスタナ・アレーナが気温25度で、なおかつ人工芝という環境面にスコットランドが適応できなかったことが大きかったと言われている。今回のロシア戦も同じ条件で行われたが、ロシアはそれを苦にしなかったようだ。ちなみに、首都名が「アスタナ」から「ヌルスルタン」(退任した初代大統領ナザルバエフのファーストネーム)に変わり、「エアアスタナはそのままらしい」といった色んな話が飛び交っているが、個人的にはFCアスタナおよびアスタナ・アレーナの名前が変わるのか変わらないのかというのも気になるところである。

 ところで、上掲記事によれば、今回のカザフVSロシア戦では、ロシア側のサポーター席で、上掲写真のような、20年前のNATOによるユーゴスラビア爆撃を改めて非難するような横断幕が掲出されたということである。3月24日が、爆撃開始からちょうど20周年に当たるということだ。当時、NATOがベオグラード等を爆撃したことが、NATOとロシアの溝を広げる結果となり、ロシアが爆撃を非難していたことは、良く知られていた。しかし、サッカーのサポーターが20年後にそれを蒸し返すような動きを見せるほど(その背後には何らかの機関の暗躍があるのかもしれないが)、そこまでロシアにとっては大きな出来事だったのかと、改めて考えさせられた次第である。


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 GLOBE+に、「ロシアのラグビーは空軍・空挺軍仕込み! W杯開幕戦の日本の対戦相手を知ろう」を投稿しました。


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 こちらのサイトに、2018年のロシアで視聴率の高かったテレビ番組のランキングというのが出ていた。FIFAワールドカップの試合が多くランク入りしており、特にロシア代表の試合は1位、2位、4位、6位、10位といずれもベスト10入りした。そのほか目立つところでは、プーチン大統領の新年挨拶が5位(あんなものを観る人がいるのか?)、冬季五輪男子アイスホッケーの決勝ロシアVSドイツが7位などとなっている。


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 GLOBE+に、「サッカー・アジアカップで再認識させられたロシアとベトナムの繋がり」を寄稿しました。


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 ワールドカップ・ロシア大会が終わってからというもの、ロシアやウクライナのサッカー事情をフォローする意欲が一気に失せて、多忙ということもあり、かの地のサッカー事情からまったく遠ざかってしまった。

 しかし、たまたま目に留まったこちらの記事は、取り上げないわけにはいかないだろうと判断した。シャフタール・ドネツクに所属し、ウクライナ代表でも長く主力のディフェンダーだったヤロスラフ・ラキツキーが、このほどロシアのゼニト・サンクトペテルブルグに移籍したということである。しかし、それがウクライナ国内で大きな物議を醸している。多くのウクライナ人がこれを祖国への裏切りと見なしており、今後ラキツキーは代表でプレーできなくなるという見方が広がっているという。むろん、SNSなどでは、これまでラキツキーがシャフタールおよびウクライナ代表に果たしてきた貢献に感謝するコメントも一部で見られるものの、「侵略国家」のクラブにカネ目当てで移籍したとして、多くの国民はラキツキーの決断を非難している。『ゼールカラ・ニジェーリ』紙ではウクライナ代表の元スタッフによる「ラキツキーはあからさまな分離主義者で反ウクライナ主義者だ。彼を召集すべき場所は代表ではなく、ウクライナ保安局だ。この男はドネツクの話ばかりして、彼にとってはドネツクの方がウクライナより上なのだ。これまで国歌も歌ってこなかった。ドネツクはウクライナではないと考えている男なのだ」とするコメントを掲載した。

 往時には、ロシアとウクライナの間のプレーヤーの移籍は活発であり、最盛期の1997年には117人のサッカープレーヤーがロシアリーグでプレーしていた(うち50人がトップディビジョン)。その後、ウクライナ側のクラブの経営が好転したのと、ロシアで外国人枠が制限されたのとで、2011年にはロシアのトップおよびセカンドディビジョンでプレーするウクライナ人は11人にまで減った。2014年以降のウクライナ危機で、ウクライナ各クラブは人材を放出、ロシアでプレーするウクライナ人も30人程度になったが、今シーズンでは再び7人にまで減っていた。


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 職場の後輩ちゃんが北朝鮮に旅行に行ってきたらしく、こんな絵葉書を買ってきてくれた。中央にあるのがどう見てもFIFAワールドカップのトロフィーで、それでサッカー好きの私向けのお土産ということになったようだが、ただこの絵葉書の趣旨は、サッカーに限らず、北朝鮮のスポーツ全般の躍進で国威発揚を目指そう、といったような意味合いのようだ。

 個人的に、本来なら、北朝鮮を含め、アジアカップで日本以外の試合も観たいのだが、時間がなく、日本で精一杯。

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 GLOBE+に、「活況を呈すコンチネンタルホッケーリーグ 日本は煮え切らないままでいいのか?」を寄稿しました。


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 編集を担当している『調査月報』の締め切りにつき、ブログには大した記事も書けずに、申し訳ない。先のワールドカップに向け、ロシアでは各地方に不相応に大きなスタジアムが完成し、大会後、国内リーグ戦が始まって、それらのスタジアムにちゃんとお客さんが入っているか、気になっていた。そこで、新たに新スタを手に入れたプレミアリーグ所属の各地方クラブのホームゲーム6試合分の観客動員数を、グラフにまとめてみた。クルィリヤ・ソヴェトフ・サマラ、FCウラル、FCロストフの3チームの数字である(厳密に言えばFCウラルは新築ではなく改築だが)。で、こうやって数字をまとめてみると、W杯の余熱や、新スタ効果ゆえか、観客動員は今のところ大健闘と言えそうである。ただ、サマラなどは右肩下がりになりつつあるのが気になる。それに、ロシアはこれから冬を迎え、冬季中断があるとはいえ、12月初旬くらいまでは試合をしなければならないから、これからが本当の真価が問われる。


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 GLOBE+に、「ロシア・ワールドカップで無償ボランティアが成功した2つの理由」を寄稿しました。


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 誰も興味がないような話で恐縮である。ウクライナで、サッカー・プレミアリーグの試合を観に行くと、試合前にウクライナ国歌の伴奏が流され、皆でそれを歌うことになっている(ナショナルチームではなく、あくまでもクラブ・レベルの試合である)。もっと言えば、試合中にも、自然発生的に観客席が国歌を歌い始め、そのたびに当方も起立しなければならないので、面倒である。

 そんなこんなで、ウクライナ・プレミアリーグにおける国歌の演奏は義務付けられたものであり、少なくとも2014年の政変後は義務になっているのだろうと想像していた。しかし、今般調べてみたところ、こちらこちらの記事に見るとおり、試合前の国歌が義務付けられたのは、つい最近のことらしい。具体的に言えば、2017年11月6日のウクライナ・サッカー協会の理事会で国歌義務付けが決定され、2017/18シーズンの途中から施行されたということだ。なお、この決定に先立っては、シャフタールVSマリウポリの一戦の前に国歌が演奏されず物議を醸したことがあったそうで、従来は自然発生的だったものをこの事件を受けて名文化したということのようだ。


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 ロシアW杯では3万人を超えるボランティアが大会の運営を大いに盛り立てたが、こちらの記事によれば、大会終了後、一部でそのユニがネットなどで売りに出されるという現象が見られるということである。ボランティア自体は報酬なしの奉仕活動なので、この記事では、「せめて少しでもマネタイズしようとしたのか」といった調子で伝えている。

 今大会では、一般客と区別するために、市内、ファンゾーン、プレスセンターのボランティアには青系のコスチュームが、スタジアムおよびその周囲のボランティアには赤系のコスチュームが配布された。ボランティアになると、各人のサイズに合うズボン、Tシャツ、パーカー、雨合羽、キャップ、リュック、シューズ入れ、カバンのセットを無料でもらえ、それらは一生の思い出になるとうたわれていた。ところが、大会終了後に、それらのセットが、安いところでは4,000ルーブル、高いところでは4万ルーブルほどで売りに出されている。なお、ボランティアに関する規定には、グッズを販売してはいけないという項目は存在しない。


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