こちらなどに見るとおり、ロシア外務省は3月16日、「黒海穀物イニシアティブ」を60日間延長することに同意することを表明した。周知のとおり、同イニシアティブは、国連およびトルコの仲介により、ウクライナの農産物についてはロシアによる黒海封鎖を解き、オデーサ州の港から輸出できるように取り決めたものである。ただ、国連やウクライナは120日の延長を求めていたのに対し、今回ロシアは60日の延長しか認めなかった。
そしてロシアは、ロシア側が主張している条件が満たされなければ、60日後の5月には、再延長には応じないとの立場を示している。そのロシア側の要求につき、こちらのサイトで箇条書きしたものを見付け、論点整理に便利なので、それを翻訳してまとめておく。
- (農産物取引の決済に多用されるロシアの銀行である)ロスセリホズバンクを、SWIFTに再接続する。
- ロシアへの農業機械、同部品、関連サービスの提供を再開する。
- 保険・再保険、港へのアクセスの制限を撤廃する。
- トリヤッチ~オデーサ・アンモニアパイプラインの稼働を再開する。(注:本件の背景についてはこちら参照)。
- 農産物の生産・輸送にかかわる企業の口座凍結を解除する。
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