こちらに見るとおり、ジョージア・ワイン庁が2021年のワイン輸出概況に関するレポートを発表している。ジョージアのワイン輸出は好調で、2021年には数量で1億700万本(ボトル)、金額で2.5億ドルに達し、いずれも過去最高だったということである。輸出が年間1億本を突破したのは、これが初めてとなる。
ただ、ワイン庁のレポートは、データが断片的で、非常に使いづらい。そこで、私は国際貿易センターのデータベースを利用して、上表のように、過去10年の相手地域・国別の輸出量の推移をまとめてみた。取り上げた国は、2021年に上位20位までに入った国であり、日本が丁度20位だった。なお、ワイン庁のレポートの数量単位が本であるのに対し、私の作成した表ではトンなので、ご注意願いたい。
ワイン庁では、一連のEU諸国、米国、中国、そして日本を戦略的な市場に指定し、集中的にプロモーション活動を行っており、その成果も挙がってはいるようだ。しかし、依然としてワイン輸出の約8割はCIS諸国向けで、中でもロシア向けが58.8%と圧倒的に多い。ワイン庁のレポートは、そういう厳然たる事実を認めたがらず、「ロシアの比率は最近では一番低かった」などといったことばかりを強調するので、それで使いにくいのである。
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