こちらの記事が、ウズベキスタンからロシアに働きに来る労働移民の動向について伝えているので、以下で記事を抄訳しておく。
ウズベキスタンからロシアへの労働移民が4分の1に減少したと、ウズベキスタンのSh.アサドフ大統領報道官が明らかにした。同氏によると、2016年当時は400~600万人だったが、それが現在は100万人に減少しているという。アサドフ氏はこの減少を、ウズベクで進行中の「経済改革の効果」と説明した。
ただし、移民問題の専門家V.コジェノフは、確かに改革の効果はあるが、数字が現実に一致していないとして、異を唱える。コジェノフによると、ウズベクからの移民の数は年々減少している。おそらく2017年から2018年にかけてがピークで、250万人程度だった。その後、大統領が交代し改革が進められ、経済は成長し始めた。そして、パンデミックの後、ウズベクからロシアに来た市民の数は、毎年10万~15万人程度減少しているが、激減というほどではない。なお、ウズベク市民がロシア国籍を申請する数が半減しており、つまり彼らはロシア・パスポートにあまり興味を示していない。以前どおり、現在も200万人近くのウズベク人がロシアに来て働いている。一方、ウズベクの人口は3,300万人で、ロシアに出向いているのはその7~8%に当たる。キルギスからなどと違って、ウズベクからは女性はあまり積極的に来ておらず、ほとんどが男性であると、コジェノフは指摘する。
昨今では、ウズベクからの出稼ぎはヨーロッパ、トルコ、中東に行くことを好む。そこでは給料が高いからだ。ロシアの給料は、タシケントのそれと変わらないと、サンクトペテルブルグのウズベキスタン民族文化自治会長のS.アブドゥラヒモフは言う。同氏によると、今日ウズベキスタンは非常に発展しており、給料はロシアと遜色ない。ロシアでは、ある事件の後、警察との関係が悪くなった。そして、下院議員でさえも、移民にはデメリットしかないと声高に言う人が多い。実際には、300万人近くが、5,000ルーブルの個人所得税を払っているのだが。これはロシアが移民だけで毎月150億ルーブルを稼いでいることになる。還付可能とされているが、実際には5%も還付されていない。個人所得税については、185日間働かなければならず、その後であれば還付を受ける権利があるが、登録が正しく行われていなかったり、給与が正しく支払われていなかったりするため、実際には還付されない。サウジアラビアは現在、100万人の移民を求めており、給与は1,500ドルで、他の経費はかからず、住居、食料、すべて与えられ、正味1,500ドルの収入を得られると、アブドゥラヒモフは言う。
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