先日の記事で、ロシア大統領府の人事を紹介した際に、T.ゴリコヴァ補佐官が「南オセチアとアブハジアの社会・経済発展担当」とされているのはいかがなものか、ということを指摘した。

 それに続き、最新のこちらのニュースによると、6月6日にロシアとアブハジアは、2012年の金融支援に関する政府間協定を締結したということである。2010~2012年のアブハジアの社会・経済発展を支援するための総合計画を実施するための措置の一環とされている。

 問題は、ロシア側を代表してこの協定に調印したのが、S.ヴェレシチャギン地域発展次官だったという点。そもそもアブハジアの独立は国際的に承認はされておらず、その政府と国際協定を結ぶこと自体が問題視されるところだが、増してや地域発展省がそれを担当するとなれば、ロシアの領土であるかのように扱っているという誹りを免れまい。

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