20120605cis

 現時点のCIS諸国の関係図を示すと、図のようになる。このうち、ロシアを中心に緊密な経済統合を遂げていこうというのが、ロシア・ベラルーシ・カザフスタンの3国であり、これら3国は従来の関税同盟からさらに進んで、本年からは「共通経済空間」というさらに深い統合を目指しているとされている。一方、そこまで深くコミットできず、経済的な実利だけ取りたいという、より緩やかな枠組みと位置付けられるのが、2011年10月に調印されたCIS自由貿易地域条約だった。上記3ヵ国に加え、ウクライナ、モルドバ、キルギス、タジキスタン、アルメニアもこれに加わっていた。

 注目すべきことに、当初はCIS自由貿易地域条約に参加しなかったウズベキスタンが、新たにこれに加わろうとしているようである。こちらのニュースによると、6月4日プーチン・ロシア大統領がウズベキスタンを訪問し、カリモフ大統領との間で、「戦略的パートナーシップ深化宣言」および「ウズベキスタンがCIS自由貿易地域に加入することについての相互理解についてのメモランダム」に調印したものである。なお、ロシアのYu.ウシャコフ大統領補佐官は、ウズベキスタンが同条約に参加することに向けた交渉は、本年末までに完了させる予定であると述べているとのことだ。

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