ウクライナに「スマート・ホールディング」という財閥グループが存在する。略して「スマホ」という渾身のギャグを考えたのだが、残念ながら日本では知る人もいないので、せっかくのギャグを披露する機会もないまま、今日に至っている。ただ、この財閥のV.ノヴィンシキー氏というのは注目すべき人物であり、以前もこちらなどで触れたとおり、国籍はロシアながら、ウクライナで一旗を挙げたというパターンである。ゆえに、同氏をロシアの実業家と見なすべきか、はたまたウクライナのそれかというのは微妙なところで、それによって名前の読み方もロシア語風にノヴィンスキーとするか、あるいはウクライナ語風にノヴィンシキーとするかと、迷うところだ。ロシア・ウクライナ関係を国際政治経済学的に考察する上で、興味深い事例なわけである。
そうしたなか、最新のこちらのニュースによると、このほどヤヌコーヴィチ・ウクライナ大統領は、「ウクライナに対する多大な貢献」にかんがみ、ノヴィンシキー氏にウクライナ国籍を付与したということである。私はこれまでもウクライナ語風に「ノヴィンシキー」としてきたが、これで心置きなくそのように表記できる。
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