こちらの記事にもとづいて簡単にお届けすると、ロシアで連邦構成主体(地域)の首長(知事等)を住民が直接選挙で選出する制度が復活することになった。首長の選出に関する改正法が、本日6月1日に発効する。8年振りに地域首長の公選が復活することになる。
今回の法改正は、昨年暮れの反政府デモを受けた政治制度改革の一環として、当時のメドヴェージェフ大統領が提案したものだった。大統領によって当該の法案が2012年1月16日に下院に提出され、4月25日に下院可決、同25日に上院承認、5月2日大統領署名によって成立した。本日6月1日に発効する。
いずれかの知事が任期満了前に辞任しない限り、改正法にもとづく知事の公選が行われるのは、本年10月14日以降となる。改正法の発効後、知事の任期が切れる地域がその対象となり、本年中にそれが該当するのは、ノヴゴロド州、ブリャンスク州、アムール州である。2013年以降は、当該年に首長の任期が切れるすべての地域で、全国統一の投票日に選挙が実施される。
ただし、メドヴェージェフ前大統領在任中の4年間に、首長の3分の2が交代しており、うち20人は過去数ヵ月に任命された新しい知事なので、知事の公選復活でただちにロシアの政治勢力図に変化が生じることはないだろうとされている。
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