今頃になって、1ヵ月前の北京出張の資料を整理しているのだが、そのなかから新聞の切り抜きが出てきた。現地で読んだ英字新聞(2012年3月20日付チャイナ・デイリー)で、目に留まった記事を破いて取っておいたもの。この記事によれば、2011年に中国に対する外国からのサイバーアタックが増大し、しかもその国別のソースを辿ると日本が最大で、全体の22.8%が日本からのアタックだという。2番目が米国の20.4%、3番目が韓国の7.1%だった。日頃、我々は逆の構図、すなわち中国人が日本の官公庁や企業のサイトを攻撃するという構図で捉えているので、ドキっとした。
ただし、私の感覚から言うと、日本人が殊更に中国のサイトを攻撃することがそんなに多いとは思えない。日本からの攻撃と言っても、中国人が日本のネットワークを経由して自国のサイトを攻撃しているのかもしれない。また、中国の側が日本に攻撃を仕掛けたという情報が広がり、日本人が報復を試みる、といったこともあるかもしれない。まあ、いずれにしても、立場が変われば見方も変わるというか、中国側がこうした面で日本を加害者として見ているというのは、まったく予想外だった。
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