コラム「【“幻の”貿易統計集からロシア貿易を検証】制裁の影響は?中国・インド・トルコへ傾斜で生まれた痛手」の延長上で、ロシアの主要輸出品の輸出動向をグラフで示すシリーズを続けてきた。しかし、本日が最終回。コラムでは乗用車を取り上げたが、今回はHSコード8704:トラックの輸出動向である。
上掲コラムでは、欧米日韓勢のロシア現地生産停止の結果、ロシアからの乗用車輸出(主にカザフスタン・ベラルーシを中心としたユーラシア市場向け)もまた崩壊したということを論じた。それに比べると、同じ自動車でも、上図に見るトラック輸出は、ある程度持ち堪えている。
これは、乗用車と異なり、トラックの分野では、KAMAZ、GAZというロシア地場メーカーの地歩が大きいからだろう。そして、これらの地場メーカーは、旧ソ連と途上国に一定の輸出販売市場を抱えている。また、アフリカ向けの輸出などでは、単価が異常に高い事例も散見され、軍用車両の輸出も含まれているものと考えられる。
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