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 コラム「【“幻の”貿易統計集からロシア貿易を検証】制裁の影響は?中国・インド・トルコへ傾斜で生まれた痛手」の延長上で、ロシアの主要輸出品の輸出動向を示すグラフをシリーズでお目にかけている。コラムでは鉄鋼の半製品と鋼板を取り上げたのだが、それに関連して本日はHSコード7304-7306:鋼管の輸出動向をチェックしてみよう。

 上図に見るとおり、同じ完成鋼材でも、鋼板と異なり鋼管の場合は、かなり持ち堪えている。それは、ロシアの鋼管輸出が旧ソ連諸国向けが主流だからである。旧ソ連諸国は、ウクライナのようにロシアと敵対してしまった国もあるが、ベラルーシや中央アジア・南コーカサス諸国などは多かれ少なかれロシアとの経済関係を維持し、エネルギーが基幹産業である国も少なくないことから、ロシア産の鋼管に需要があるのだ。今までそれなりにあった欧州および米州・非友好国の市場は消滅したが。


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