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 当ブログでは、ロシアの自然独占研究所というところが発表している港湾取扱貨物量に関する資料を定期的に紹介している。こちらのページに見るとおり、2024年第3四半期(7~9月)の数字が発表され、それに伴い1~9月の数字も明らかになったので、これを取り上げることにする。なお、毎度申し上げるように、ロシアの港湾貨物量の特徴は輸出貨物が圧倒的に多いことであり、この資料に登場する商品は基本的にすべて輸出貨物であると理解して差し支えない(輸入が多いのはコンテナくらい)。

 2024年第3四半期の港湾貨物量は2億1,890万t(前年同期比1.0%減)、1~9月では6億6,740万t(1.0%減)だった。港湾貨物量が冴えない動きを示しているのは、石炭の輸出減に起因するところが大きい。

 海域別の1~9月の貨物量は、多い順に、以下のとおり。

  • 黒海:2億950万t(7.2%減)
  • バルト海:2億650万t(9.6%増)
  • 極東:1億7,600万t(2.7%減)
  • 北極海:6,930万t(5.7%減)
  • カスピ海:620万t(9.2%増)

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