上図は、こちらの記事にロシアのLNG(液化天然ガス)輸出の大陸別輸出先という便利なグラフが出ていたので、転載させていただいたものである。5月に出た記事なので、当然2024年の数字はその時点の途中経過であろう。
一方、こちらの記事によると、2024年1~10月のロシアのLNG輸出は2,640万tで、前年比6%増だったということである。うち欧州が1,340万tを受け入れた。プロジェクト別には、ヤマルLNGが牽引し6%増、サハリン2は1.2%減、アルクチクLNG2は6隻を出荷したが制裁の打撃で10月に商業運転を停止、という状況となっている。
そして、こちらの記事によると、10月半ばに開催された欧州諸国のエネルギー相会合では、ロシアからのLNG輸入を禁止する問題が話し合われたようである。この時期、ベルギーのエネルギー相は、欧州の港でのロシアのLNGの再輸出と積換えを禁止したEUの第14制裁パッケージを遵守することが困難であると指摘、ロシア産LNGを追跡するための分子分析メカニズムを確立することを主張した。これに先立ち、EUの数カ国は欧州委員会に対し、ロシア産LNGの輸入に関連する取引の報告規則を厳格化するよう求める書簡を送った。この文書には、オーストリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、チェコ、フィンランド、エストニア、スウェーデンが署名した。
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