以前出たこちらの記事は、ロシア極東で「東方水素クラスター」という構想が進んでおり、サハリン州がその中核を成すということを伝えていた。上掲画像もその記事から拝借したものである。
それで、今般それに関し続報が伝えられたので、用語が良く分からず雑な翻訳で恐縮だが、それを紹介する。こちらの記事によると、Yu.トルトネフ副首相(極東連邦管区大統領全権代表を兼務)が、サハリン州の進めているプロジェクトについて触れた。それによると、今年7月、水素工学センター設立の一環として水素テストサイトが開設され、2025年半ばまでに、エネルギーと輸送における水素の生産、貯蔵、輸送、応用の技術をテストするための5つのパイロットサイトが開設される予定である。
また、こちらの記事によれば、2026年には、サハリン地域における水素エネルギー分野のパイロットプロジェクトの拠点において、設備の自然試験が完了する予定である。2024年に東部水素クラスターの一環としてユジノサハリンスクに水素テストサイトが開設され、機器のテストサイトとなった。また、300kWのソーラーパネルから得た電力で水を電気分解してグリーン水素を生産する。この発電所では、1時間当たり最大30立米の水素を生産することができる。東部水素クラスターにおける次の段階は、機器のテストである。サハリン島南東端のノヴィコヴォ村で、エネルギー的に孤立した集落や施設への水素によるエネルギー貯蔵システムの応用がテストされる。専門家は、極東連邦管区ではカムチャツカの35施設、サハ共和国の130施設以上を含め、産業応用の規模は約180施設になると見積もっている。エネルギー孤立通信施設用の水素電源システムも、オゴンキ村のサイトでテストされる。この技術の産業的再現の規模は、サハリンとクリル諸島の32施設を含む極東連邦管区と北極圏の400施設以上である。千島列島では、災害現場や社会施設、その他の重要なインフラ施設に移動式水素ステーションを設置し、道路、海上、航空輸送によるエネルギー機器の輸送の可能性を検討する。ユジノサハリンスクでは、水素補給と水素自動車のメンテナンス技術をテストするための実験的水素補給施設が建設される。
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