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 あまり趣味の良い研究テーマではないかもしれないが、私はロシアがウクライナから奪った領土(いつまで支配できるのかは知らないが)をどのように経済再建しようとしているかについて観察したいと思っている。

 それに関連し、こちらの記事が、ドネツク冶金工場の再生の動きにつき伝えているので、以下要旨を整理しておく。

 記事によると、ドネツク冶金工場は1872年に設立されたドンバスで最も古い企業のひとつである。銑鉄、粗鋼、鋼管、スラグ形成混合物の生産を専門としている。2014年以来、ウクライナ側からの攻撃と経済封鎖のため、操業停止を繰り返してきた。

 今年3月末、工場はテクノロジカル・インヴェストメンツLLCという投資家にリースされた。「ドネツク人民共和国」のYe.ソンツェフ首相は6月、冶金産業の復興が同共和国の優先課題であると述べていた。

 そして、同工場は8月に約2万2,600tの製品を生産した。同社のモスカリョフ第一副社長によると、4月に新投資家が工場に乗り込んだ時点では、原料の在庫がゼロだったにもかかわらず、2024年4~8月の生産量を3倍以上に拡大した。

 こうした成果を達成できたのは、とりわけ原料供給源の多様化によるものだという。現在、工場の主要製品は連続鋳造ビレットとなっている。


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