ロシア国営通信社の記事でウクライナ情勢をフォローするのはあまり適切でないが、こちらの記事が気になったので以下のとおり抄訳しておく。私は目下EUは無条件にウクライナからの全商品に対する輸入障壁を時限的に撤廃していると理解していたのだが、食品については関税割当(一定量までは無税で輸入できるが上限を超えると関税が課せられる仕組み)が復活したようで、この記事ははちみつのそれについて主に伝えている。
欧州委員会は、割当量を超過したため、ウクライナからEUへのはちみつの無税輸入を停止した。欧州委員会では、2024年1月1日からのはちみつの輸入量が、2024年6月6日に採択された修正優遇措置(ATM)に規定されていた枠(44,417.56t)を超えたとしている。委員会によると、割当量を超えた時点で無税優遇措置は自動的に停止される。そして、2024年8月21日から2025年6月5日までの対ウクライナはちみつ輸入は、DCFTAに規定された割当量と関税の範囲内で、すなわち2016年以降の通常の体制で行われることになる。
EUのウクライナからの農産物無関税輸入制度は2022年春に打ち出され、2023年に延長され、2024年6月5日には再び大々的に1年間延長された。しかし、農民の抗議運動からの圧力を受け、ブリュッセルはこの文書に、ロシアによる侵攻前の平均輸入量に基づく量的制限を盛り込み、それを超えると関税は自動的に復活することになった。早くもその2週間後の6月19日には、オート麦と穀物挽割り、さらにトウモロコシに対する関税が、そして7月2日には砂糖と卵に対する関税が復活していた。
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