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 5期目をスタートさせたロシアのプーチン大統領が、新たな国防相に、エコノミストのA.ベロウソフ氏を指名したことが、驚きをもって受け止められている。こちらの記事の中で、政治評論家のA.マカルキン氏が、ベロウソフ起用の意図につきコメントしているので、以下その要旨を整理しておく。

 ベロウソフは戦略的思考の持ち主であり、それは2023年のサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムに際し同氏がRBCと行ったインタビューでも明らかであった。彼はそこで、現代の世界秩序、地政学、現代世界の発展の見通しについてかなり概念的なことを語っていた。例えば、「ロシアは西側の伝統的な価値観の守護者になることができる」と述べ、国が主権を持つためには「独自の意義を持つ」ことが必要だと語った。

 おそらく国防省に対する監査が行われ、軍部の大きな人事異動もありそうだ。しばらく前にT.イヴァノフ国防次官が逮捕されたが、ベロウソフ氏の起用と無関係と考えることはできない。

 セルジュコフとは異なり、ベロウソフは国防省で狭い「経理的な」業務に終始するのではなく、省内でより大きな存在になるだろう。しかし、国防省という巨大な経営体を管理することは、彼にとっては大きな挑戦であり、増してや「特別軍事作戦」遂行時にそれを管理することは、より困難となる。

 ショイグ前国防相は、安全保障会議書記に転身したが、依然としてプーチンに直接アクセスできる。同会議は、安保のコンセプトやドクトリンを策定するための分析機関だが、N.パトルシェフ前書記の下で同会議の役割は飛躍的に大きくなった。もはや文書を作成するだけのセンターではなく、パトルシェフは西側諸国の代表とロシアが交渉する際の交渉者の一人でもあった。


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