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 昨日の話の続き。プーチンが5期目の政権をスタートさせたのに伴い、こちらのサイトに見るとおり、プーチン大統領が5月7日付で大統領令を公布し、2030年までの5期目に達成すべき(さらに2036年までの6期目も見据えつつ)達成すべき様々な「国民目標」が掲げられた。今日はその中から、非原料・非エネルギー商品の輸出をチェックしてみたい。

 ロシアが、これまでエネルギーや資源の輸出に偏重してきたことを反省し、非原料・非エネルギー商品の輸出を拡充していこうというのは、2018年以降の第4期プーチン政権の目玉政策だった。今回もそれを引き継ぎ、非原料・非エネルギー輸出を2030年までに、2023年比で少なくとも3分の2(つまり66.666…%以上)拡大するという国民目標が示されている。

 もっとも、2021年4月に、2020年から2030年までに実質70%拡大するという目標がすでに設定されていた経緯がある。今回の少なくとも3分の2の拡大というのは、それと変わり映えがしないし、その一方で実質なのか名目なのかが明記されていない。これまでの実績を総括することもなく、新味のない曖昧な目標が示されたなという印象だ。


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