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 こちらの記事が、農業事業者へのアンケート調査にもとづき、制裁下のロシアにおける農業の障害について伝えているので、以下ざっと内容を紹介する。

 Yakov & Partnersのアンケート調査によると、種子の品質と入手可能性、農業機械の入手可能性と品質、人材の枯渇、物流・製品販売の難しさが、依然としてロシア農業にとっての主要なリスクとなっている。1年前のアンケート調査でも、同様の問題が指摘されていた。

 1年前に農業従事者が種子の調達に問題があると予測した(あるいはすでに直面している)ことはまったく正しかった。1年前の回答者の24%が、この要因を「問題がある」上位3つの1つと考えていた。今回の調査では、約半数が種子調達の問題に直面し、約3分の1が輸入制限による収穫への悪影響を感じている。「進んで」国産種子を使用すると答えた回答者はわずか4%で、10%が「資金がない」場合にのみ国産種子に切り替えると回答している。

 農業機械やスペアパーツの購入で問題に直面した人の割合は2倍以上に増加した(19%から44%へ)。最大の問題はトラクターとコンバインの調達によるもので、それぞれ89%と81%の回答者が指摘している。農業機械の不足が収穫に影響を与えた回答者は29%で、天候に次いで2番目に大きなマイナス要因になったとアナリストは補足する。資格のある整備士の不足を指摘した回答者の数は、2.5倍に増加した。

 他方、農業従事者は昨年度の財務結果を「満足」(5点満点中3.3点)と評価したが、これは前年度より10%低く、「生産者自身が昨年警告した主なリスクが現実化したことを示している」と専門家は指摘する。何の問題も発生していないという回答者は12%にすぎず、これは前回調査から半減以上の低下である。


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