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 当ブログの2月26日の記事で、私はこんなことを述べた。

 ウクライナへの全面侵攻開始2周年と、ナヴァリヌイ死去が重なり、ここ2~3日でまた欧米日の対ロシア制裁がバタバタと追加発表された。色々ありすぎて、全容を把握できない。昨年後半くらいの時点で、「国際社会による対ロシア制裁措置をすべて合計すると、1万3,000件ほどになる」と、よく言われていた。しかし、ここ2~3日の追加措置で、1万5,000件くらいにまで増えたかもしれない。誰か数えてくれ。

 しかし、実際には、2月22日付でロシアRIAノーヴォスチ通信によるこちらの記事が出ており、そこでノーヴォスチが独自に集計した制裁の件数がバッチリ出ていたのだ。今般、ようやく記事の存在に気付いたので、遅れ馳せながらこれをチェックしてみる次第である。

 この時点で西側が導入していた対ロシア制裁は、1万5,628件であった。ただし、同時点ですでにEUの第13次制裁パッケージが内定しており、それを加えると1万5,821件になるということであった。

 ただ、ノーヴォスチの集計は、2022年2月のロシアによる全面軍事侵攻開始後に導入された制裁措置のみをカウントしたものである。規模は小さかったが、ロシアによるクリミア併合が起きた2014年から2022年2月にかけて導入された制裁もあるわけで、ノーヴォスチはそれは対象外にしていて、少々惜しい。

 その点、Castellum.Alというサイトによるこちらのページの方が、2014-2022.2の制裁措置も集計に加えており、より網羅的と思われる。これによれば、全面侵攻前の対ロ制裁が2,695件、全面侵攻後の対ロ制裁が1万6,587件であり、2月12日現在、計1万9,282件となっている。国別の内訳を示したのが下図だが、なぜかEU加盟国であるフランスが単独の国として名前が挙がっている。

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