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 ロシアの主力の輸出石油ブランドであるウラル原油の価格推移を示したような便利なグラフがどこかにないかと思って探したのだが、決定版と言えるものは見当たらなかったので、自分で作ることにした。それが上図である。

 こちらの記事によれば、2023年のウラルの年平均価格は、1バレル当たり62.99ドルだったということである。前年の76.09ドルからは下がったが、G7の設定した上限価格の60ドルは上回った。しかも、これはあくまでもウラル原油だけの数字であり、極東のESPO原油、ソコル原油などはそれよりも高いはずなので、それらも含めれば、ロシアの石油輸出全体の平均価格はさらに高いだろう。

 それで、以前「石油税収の立て直しを急ぐロシア」というエントリーでお伝えしたとおり、ロシアのウラル原油の指標が実態から乖離するようになったため、ロシアは石油に対する地下資源採掘税の基準としてウラル原油相場を利用するのを見直し、ブレント価格マイナス一定のディスカウント幅という制度に移行した。当該の措置は2023年4月に発効し、4月にはブレントからマイナス34ドル、5月にはマイナス31ドル、6月にはマイナス28ドル、7月以降はマイナス25ドルと、ディスカウント幅は段階的に縮小していった。

 個人的に、その後の動きをフォローできていなかったのだが、こちらの記事によると、ディスカウント幅はさらに縮小していくということである。整理すると、以下のとおりとなっている。

  • 2023年9月1日から:マイナス20ドル
  • 2024年:マイナス15ドル
  • 2025年:マイナス10ドル
  • 2026年:マイナス6ドル

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