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 こちらのサイトに見るとおり、このほどM.ミシュスチン・ロシア首相が署名した一連の政府決定により、3つの新たな経済特区が設立されるとともに、2つの既存の経済特区の拡大が決まったということである。連邦政府の経済発展省が取り仕切るロシアの経済特区にはいくつかの種類があるが、今回はいずれも工業生産型特区となっている。

 中国などでは経済特区は外資導入の切り札になったが、ロシアの場合は必ずしも外資に主眼があるわけではなく、国内・国外問わず投資家を呼び込もうという措置ではある。ただ、それにしても、今のロシアのように国際的に孤立して外資の進出は期待しにくく、国内の民間投資もそれほど活性化する様子はないにもかかわらず、こうした情勢下で特区を拡充するというのは、ややピンと来ない政策ではある。

 ともあれ、今回特区の新設が決まったのは、まず沿ヴォルガ地域のモルドヴィア共和国のサランスク市リャンビルスキー地区に設置される経済特区「システマ」がある。建材、電気設備、電子・光学機器、化学品、機械製造などの企業入居が見込まれている。333億ルーブルが投資され、775名分の雇用が創出される。

 もう一つ、南部ロストフ州のノヴォチェルカッスク市に、経済特区「ロストフスカヤ」が設置される。トレーラー、業務用冷蔵設備、ガス液化などを中心に、86億ルーブルの投資と790名以上の雇用創出を見込んでいる。

 さらに、モスクワの北西に位置するトヴェリ州のカリーニン地区とコナコフスキー地区に、経済特区「エマウス」が創設される。ポリエチレン管、板金、索道、建材などの投資が予定されている。170億ルーブルの投資と8,400人の新規雇用を見込む。

 以上が3つの新たな特区であったが、このほかにも、カルーガ州バブィニノ地区の特区、リペツク州のリペツク経済特区の敷地拡張もあわせて決定された。


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