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 これは、一般の皆様向けの情報発信というよりは、完全に個人的な調べものだ。当ブログでは先日、「ロシアが北極域の範囲にハンティ・マンシの2地区を追加」という話題をお届けした。それで、ハンティ・マンシ自治管区と言えばロシア随一の産油地域であるが、くだんの北極域追加2地区は、石油生産という観点からはどうなのだろうかということが気になって、調べてみた。

 しかし、統計局の公式統計集には、ハンティ・マンシ自治管区の地区ごとの石油生産量というデータは見当たらなかった。そこで一般の記事を漁ったところ、どうにかこちらの記事で欲しいと思っていたものに近いデータを入手することができた。2021年1~10月の地区別石油生産量が出ており、まあほぼ通年の生産シェアと同じだろうと判断し、この数字を使うことにした。

 こうやって見ると、ハンティ・マンシ自治管区の石油生産は、スルグト、ネフチェユガンスク、ハンティマンシースク、ニジネヴァルトフスクという4つの地区にかなり集中している。そして、北極域指定が決まっている2地区のうち、ベロヤルスキー地区の石油生産量はごくわずかで、ベリョーゾヴォ地区に至っては現状で数字がゼロであることが分かった。前回の記事によれば、ベリョーゾヴォ地区は「チュメニ石油発祥の地」として知られ、西シベリアの資源開発の起点と考えられているということだったが、枯渇してしまったのだろうか。

 つまり、ハンティ・マンシ自治管区の2地区を北極域に指定しても、ロシア北極域の石油生産規模はほとんど増えないということのようである。


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