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 ロシアでは、極北に位置するエリアを「北極域」と指定し、それを対象とした政策を展開している。ただ、そのエリアは割とさじ加減で決まっており、累次拡大されている。上掲地図に見るとおり、一般に北極圏とされる北緯66度33分線(点線)より北に位置するからと言って、必ずロシア政府認定の北極域に分類されるわけではない。また、これは連邦構成主体ごとに決まっているのではなく、サハ共和国のように一部の地区だけが北極域に指定されているというパターンもあれば、ヤマロ・ネネツ自治管区のように北緯66度33分線以南も含め全域が指定されているところもある。

 それで、このほどロシア政府では、北極域の範囲を、これまで埒外だったハンティ・マンシ自治管区にも広げ、その北西に位置するベリョーゾヴォ地区、ベロヤルスク地区を指定する方針を決めた。

 その狙いについては、こちらの記事が参考になるので、以下ざっと抄訳してみる。

 2つの地区には、鉱業や原材料の加工、林業、エネルギー、観光など、大きな投資の可能性がある。また、2地区は、北極圏の地理的・気候的条件に類似している。ロシア連邦の北極域に含まれることは、知識集約型産業の拡大、地質学的研究の発展、新しい鉱床の開発、少数民族の文化遺産や言語の保護と普及にとり有利である。北極域の拡大は、経済と社会の発展にさらなる弾みをつけ、ひいてはこれらの地域の市民の生活の質と水準を向上させると期待される。ベリョーゾヴォ地区は、面積8.8万平方キロメートル、人口2.3万。「チュメニ石油発祥の地」として知られ、西シベリアの資源開発の起点と考えられている。ガスプロムが同地区で生産ライセンスを有する。一方、ベロヤルスキー地区は面積は4.2万平方キロメートル、人口2.9万で、スルグトネフチェガス、ルクオイルが生産を行っている。

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