先日発表した「北大で発見 幻の(?)ロシア貿易統計集を読んでわかること」というコラムでは、ロシアの石油輸出動向の表を掲載して、センセーションを巻き起こした。実は、その時掲載した石油輸出の表は、スペースの都合で、主要国だけに絞ったものだった。準備作業として、すべての国を網羅した表を作成していたので、本日のブログではそれを特別にお目にかける。手抜き? バレたか。
いくつかコメントしておくと、まずCIS諸国に関して言えば、同諸国でロシアからコンスタントに原油を輸入しているのは、実はベラルーシだけということが分かる。他の国は、ロシアから石油製品を輸入しているのだ。ただ、アゼルバイジャンやウズベキスタンの原油輸入が増えてきたのは、新しい現象かもしれない(スワップ用?)。
「友好国:その他」のカテゴリーでは、中・印・土の存在が圧倒的で、その他はチラホラという程度。ただ、ここでもUAEやエジプト、チュニジアあたりがもしかしたら新しい受け皿になっているのかもしれない。また、今のところ少量ながら、スリランカも注目される。
EU諸国では、海上タンカー輸入が禁止された2023年第1四半期に至っても、ドイツこそゼロになったものの、意外と色んな国の数字が残っていることが気になる。これは昨年12月5日以前に契約されたものでOKということだろうか。まあ、2023年第2四半期になれば、パイプライン輸入を続けるハンガリー、例外扱いとなったブルガリアくらいしか、数字が残らないとは思うが。
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