こちらに見るとおり、ロシア連邦国家統計局より10月にロシアの長期(と言っても2046年まで)人口予測が発表された。どこかにそれを図にしたような分かりやすい資料がないかと思ったのだが、見付からなかったので、上掲のとおり自分でグラフにしてみた。
ロシアも日本などと同様に少子高齢化・人口減少社会である。ただ、グラフを見ると、当面労働可能年齢層が拡大することになっており、意外に思われるかもしれない。これにはからくりがあり、現在ロシアでは、年金受給年齢を10年かけて5歳引き上げる改革を推進中であり、主にその効果で、今後しばらくは労働可能年齢層は現状維持が可能で、年金受給層も増えないことになっているわけである。
総人口は、2030年までに300万人ほど減る予想なわけだが、でも、心配は無用(?)。上掲グラフの数字は、ロシアが編入を主張しているドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国、ザポロジエ州、ヘルソン州という4つの「新領土」を含んでいない。こちらの記事によると、新領土の人口は、2024年の時点で323万人と見られており、人口の自然減を戦争による領土獲得で補填できることになっている。もっとも、そんなロシアに嫌気が差して、さらに100万人、200万人といったロシア市民が祖国を捨てる可能性もありそうだが。
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