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 SWIFT制裁などがあっても、ロシアと外国とで決済できているのには、オーストリア系のライファイゼンバンクがロシアに残り事業を続けていることが大きいとされる。しかし、今年3月のこちらの記事によれば、以下のようなことらしい。

 欧州中央銀行(ECB)は、オーストリアの銀行大手ライファイゼンバンク・インターナショナルに対し、ロシアでの高収益事業から撤退するよう圧力をかけている。米国の対外経済制裁当局トップが先月にウィーンを訪問した際、ライファイゼンのロシア事業に懸念を示したことがきっかけという。ライファイゼンはロシアの金融システムに深く入り込んでおり、同国で今なお事業を続けている数少ない欧州系銀行の一つ。ロシアへのユーロ送金の約4分の1を担っている。関係者によると、ECBはライファイゼンに即時撤退を要請していないが、事業解消への行動計画を求めている。計画にはロシアにある傘下銀行の売却または閉鎖が含まれる可能性があるという。

 そして、最新のこちらの記事が、ライファイゼンのロシア撤退の見通しにつき伝えている。記事によると、ライファイゼン・グループのトップはこのほど、以前には本年12月31日をもってロシアから撤退する可能性があるとしていたが、現在の状況では年内はほぼなくなったと発言した。我が行としては、売却という形で明快かつより簡単な方法をとることを想定しており、現時点で詳細については明らかにできないが、ご理解いただけると幸いと、トップは述べた。なお、ライファイゼンは1996年からロシアで営業している。


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