
ロシアでは国産の高級リムジン「アウルス」の生産プロジェクトが進められており、プーチン大統領が自ら利用するなどバックアップに余念がないが、こちらによれば、アウルス社にガスプロムが出資する可能性があるという。ただし、自動車分野は畑違いであり、あくまでも赤字に喘ぐアウルスを支援するための資金的な貢献が求められているようだ。
記事によると、ガスプロムによる出資は、すでに政府レベルで基本的に決定されている。目的は、アウルスの開発費用を捻出するためという。現在のところ、産業・商業省傘下の自動車開発・設計会社「NAMI」が最大株主となっているが、その持ち株を買い取る形で、ガスプロムが最大で40%の出資比率を有することになるという。
ガスプロムがアウルス社と提携したことは以前もあり、2019年にはカザン・ヘリコプター工場の設計した高級ヘリ「アンサト・アウルス」が、(ガスプロムによって?)航空ショーMAKSで展示された。2021年にはドバイの航空ショーでSSJ100の高級仕様機を展示。2023年9月にはガスプロム・テク社がカザンのアウルス・アエロ社を買収している。2023年5月には産業・商業省、合同造船コーポレーション、ガスプロムが、高級クルーザー生産プロジェクト「アウルス・マリン」の実現に向け意向書に調印した。
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