ロシア・ルーブルの為替に、持ち直しの兆しが現れているという。なお、上図は、手っ取り早くこちらから拝借した。
昨日のこちらの記事によると、直近で1ドル当たり0.43ルーブルのルーブル高となり、92.97ルーブルをつけた。93ルーブル以上になるのは、9月12日以来であった。
10月は納税が集中する月であり、その要因が引き続き効いており、納税のピークは10月30日なので、しばらくはさらに強まると見られる。
もう一つ、ルーブルの回復に貢献しているのが、10月16日から発動された外貨の強制売却である。
さらに、10月27日には中銀の理事会が控えており、ここで14%への利上げが予想されていることも、ルーブル高の要因となる。
他方、行政的手段の効果は長続きせず、2024年頃にはまた1ドル=100ルーブルの大台を割ると見るアナリストもいる。その一因として、輸出がドルやユーロ建てではなく、ルーブルおよびその他の通貨で行われる比率が高まっていることがある。2023年第1四半期ではドルおよびユーロの比率が43%だったが、7~8月の時点では26%に低下しており、これに伴いロシアの外為市場に流入するドル・ユーロが減少している。
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