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 しばらく前に、新潟県立大の新井さんから、衝撃的な一報を受けた。ロシアは戦争を始めてから、ごく大掴みな貿易統計しか発表しておらず、以前のような詳しい通関統計集は出なくなったと思われていた。ところが、新井さんによると、我が職場のスラブ・ユーラシア研究センターの図書室で、2022年のロシア通関統計集を見たというのである。確かに、現場に急行すると、そこにはロシア通関統計集の2022年第3四半期報の姿があった。

 しかし、その後、2022年第4四半期報、そして一番重要な2022年年報は、長らく入荷しなかった。個人的には、「なんだ、結局クレムリンから圧がかかり、2022年の途中でストップしたのか」などと思っていた。しかし、先週ダメモトで図書室に行ってみたところ、2022年第4四半期報と2022年年報が、ついに入荷していたのである。ついでに言えば、2023年第1四半期報も入荷していたので、従来よりも発行に時間がかかったりはするかもしれないが、今後も税関局としてはしれっと通関統計集を出し続ける方針のようである。

 かくして、私のライフワークであるロシア貿易統計分析は、今後も続く見通しとなった。健全な市民の皆様には何の関係もない話と思うが、とにかく私にとっては重要なことである。

 せっかくなので、今回入手した2022年年報を使って、一仕事することにした。上表は、ロシアの輸出入相手国のランキングを跡付けたもので、これまで定番で作成していたが、晴れて2022年まで延ばすことができたものだ。

 こんなデータも用いつつ、本日の公開講座で「日露ビジネスは退くも残るも茨の道」という講演をするので、改めてヨロシク!

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