こちらのサイトに出ている情報が興味深かった。ロシアで販売されている乗用車のブランド別内訳というデータはありふれており、当ブログでも扱ったことがある。それに対し、今回見付けたデータは、ロシアで販売されている乗用車がどの国で生産されたかという内訳を示したものである。日本ブランド車でも、ロシアで現地生産されるものあれば、日本や第三国で生産され輸出されるものもあったわけで、そうした生産国という観点でまとめた資料は意外に今まで見た覚えがなかった。

 この資料によれば、まず2021年にロシアで販売された乗用車の生産国内訳が、下図のとおりだったという。ロシア製が82.9%で、以下、ドイツ製5.5%、中国製3.8%、日本製3.4%、ベラルーシ製1.6%、カザフスタン製0.4%、その他2.5%と続いた。

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 それが、2022年になると、下図のとおり変貌した。ロシア製74.2%、中国製11.1%、ドイツ製3.7%、日本製2.9%、ベラルーシ製2.7%、カザフスタン製2.1%、その他3.2%となっている。2022年には、ロシアブランド車のシェアは拡大したが、欧米日韓メーカーがロシアでの現地生産を打ち切った結果、ロシア製のシェアは逆に低下したわけである。

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 ちなみに、2022年にロシアで販売された中国ブランド車の生産国内訳を示したのが下図であり、中国製57.6%、ロシア製27.3%、ベラルーシ製14.3%、カザフスタン製0.9%となっている。

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 私がぜひ知りたいと思っていたのは、ロシアで販売されている中国車「GEELY」のうち、ベラルーシに所在する中・ベ合弁「ベルジー」で生産された割合がどのくらいかということだった。この記事にその答えが示されており、2022年のロシアにおけるGEELY車販売が2万7,300台、うちベラルーシからの供給が1万7,400台と見られ、ベラルーシ製の比率が63.7%と推定される、ということである。


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