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 ほう、ベラルーシ国営ベルタ通信のサイトには、「政治」というジャンルよりも前に、「大統領」というジャンルがあるのか。ルカシェンコの動静を把握するのに便利だ。もちろん、大統領の公式HPにも、動静は出ているが。

 これらを見ると、重篤でモスクワの病院に運ばれたという未確認情報が流れる中でも、昨日5月28日に、ルカシェンコ絡みの動きはいくつか伝えらえている。

 具体的には、昨日28日、エルドアン・トルコ大統領に再選の祝電を送り、アリエフ・アゼルバイジャン大統領に独立記念日の祝電を送り、国立プレスセンターの30周年を祝い、国境警備兵の記念日を祝い、エチオピアの独立記念日を祝ったということになっている。なかなか盛沢山だ。

 むろん、これらの挨拶は事前に用意されていたテンプレ文なので、ルカシェンコが健在である証拠にはならない。エルドアンに生電話する様子がテレビででも伝えられれば別だが、実際にはモスクワでの公式行事以来、ルカシェンコが生きて動いている姿は確認されていないのだと思う。なので、もしかしたら本当にモスクワの病院に収容されているのかもしれないし、ドロズディの大統領公邸でくつろいでいるのかもしれない。

 昨日までは、土日だったので、大統領が姿を現さなくても、それほど不自然ではなかった。週が明けて、労働日になっても、ルカシェンコが何日か姿を現さないようなことがあれば、モスクワで集中治療しているかどうかは別として、少なくとも入院くらいはしているのかもという推測が成り立ちそうである。もうしばらく様子を見よう。

 ちなみに、ベラルーシ国営ベルタ通信が大統領重篤説を伝えていないのは当然として、ベラルーシの独立系メディアも、その話題に触れているケースが今のところ見当たらない。外国のメディアやSNS界隈の方が騒がしい印象である。


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