上掲動画の中で、有識者2名が、戦勝記念日に露呈したルカシェンコの健康問題についてコメントしているので、要旨をまとめておく。
V.カルバレヴィチ(ベラルーシの政治評論家):ルカシェンコの健康問題の兆候は以前にもあったが、その時はテレビカメラに映らないことで、一般の目から隠すことができた。それに対し今回は、健康悪化と戦勝記念日という神聖な日付が一致してしまい、隠れることができなくなくなり、それゆえに今回の騒動となった。体調は悪かったが、ルカシェンコが戦勝記念日にモスクワに行かないという選択肢はなかった。モスクワに行かずにミンスクだけの式典に出たら各方面でロシアへの敵対行為と受け取られるし、両方に欠席したらそれ以上の大きな憶測を呼んだはずなので、結局モスクワに行くという無難な選択をした。
P.スヴェルドロフ(ユーロラジオ編集長):ルカシェンコの健康はベラルーシ医療を総動員して守ってきたが、歳には勝てず、病気のルカシェンコがモスクワに来ることになった。5月7日に彼の声はしわがれ、9日には足を引きずって、300メートルを歩くことがでずカートで移動した。ただ、現時点でこの問題を重大視したり、増してや彼が亡くなることを想定したりするのは時期尚早だ。他方、今回浮き彫りとなったのは、ルカシェンコは自分の行動をすべて自分では決められないという現実で、明日どこで何をするのかもロシアに指図される。プーチン自身70歳で、ルカシェンコの健康問題も承知のはずだが。
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