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 こちらの記事が、2022年のロシアにおけるネットショッピングの結果につき伝えているので、以下要旨をまとめておく。

 Data Insightの調査によると、2022年のロシアにおけるネットショッピングは5.7兆ルーブルに達し、前年比38%増であった。注文数の伸びはさらに大きく、28億回の注文があり、前年比65%増であった。

 ただし、2022年に伸び率は鈍化した。2021年の伸び率は、金額ベースで52%増、注文回数ベースで104%増であった。

 伸び率が鈍化したのは、外国企業、とくにプレミアム企業が撤退したからである。そうした中、ロシア企業は2019~2022年に倉庫、ロジなどに多額の投資を行い、それが実って対面販売からネット販売へのシフトが生じて、それによりネット販売の市場規模が拡大した。そうした企業、とくにマーケットプレイスが、外国企業撤退の受益者となった。

 2022年の販売増を支えたのは大手の総合マーケットプレイスであり、総注文数に占めるそのシェアは2022年下半期には73%に達した。2023年には、WildberriesおよびOzonという2強が、金額の53%、注文数の77%を占めることになると予想される。ただ、ヤンデックスも含めた3強のシェアは2022年時点で39.4%にすぎないとするデータもある。


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