ベラルーシにおける中国ブランド車Geelyの生産は、ルカシェンコが自らの夢と語った国民車プロジェクトだった。ベラルーシ国内市場は小さいので、ロシアにどれだけ輸出できるかが鍵になる事業でもある。その生産を担うベルジー社の2022年の生産動向がこちらの記事に出ていたので、取り上げておく。
上掲記事によると、2022年のベルジーの生産は24,833台で、前年の約3万台から、17%縮小した。2022年のベラルーシ市場における全ブランドの新車販売は17,234台で、これは前年比実に63.2%減だったが、うちGeely車は4,355台であった。Geelyは、Lada3,782台、Kia1,462台、GAZ1,271台などを抑え、トップではあった。
2022年のベルジー不振の原因は、中国側が国際的な制裁圧力を受け、第2、3四半期にベラルーシ向けのコンポーネント供給を停止したことによる。9月になりようやくコンポーネントの定期的な供給が再開された。
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なお、こちらの記事によると、2022年にロシア市場では26,694台のGeely車が販売されたということである。そのすべてがベラルーシ産とは限らず、中国から輸出されている分もあると考えられるが、いずれにせよベラルーシで生産されたGeely車の大半はロシアに出荷されているということだろう。
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