
少々古い昨年暮れの記事だが、こちらが中国ファーウェイ社のロシアビジネスの動きについて伝えている。
記事によれば、ファーウェイはロシアでは、Enterprise Business Groupという現地法人が通信事業者用の機器供給などの法人向けの事業を展開してきた。この会社が、2022年末をもって閉鎖されることになった。2,000人いた従業員は、解雇されるか、他のCIS諸国に転籍することになる。ファーウェイでは2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後に撤退の準備を始めており、その理由については、二次制裁を回避するためとの見方がある。法人向け事業では、並行輸入は解決策にならず、ロシアにおけるICTソリューションの市場でファーウェイのシェアが縮小することは不可避と見られる。
なお、ロシアの一般消費者向けにファーウェイのスマホ、ノートパソコンを供給する事業は続けられる。また、ニジニノヴゴロド、ノヴォシビルスク、モスクワ、サンクトペテルブルグにあるファーウェイの研究開発センターも維持される。
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井上由一 DU BOOKS 2022年12月