
FTのこちらの記事が(有料なので各自ウマいこと読んでほしい)、ロシアの肥料輸出動向について伝えている。
記事によると、2022年にロシアの肥料輸出収入は急拡大した。数量は減少したが、ウクライナ侵攻後の価格急騰に支えられた。
国連データによると、2022年1~10月のロシアの肥料輸出は167億ドルで、前年同期比70%増だった。
ロシアの貿易相手国のデータから判断すると、ロシアからの肥料輸出は、数量ベースでは前年同期比10%落ち込んだ模様だと、FAO専門家は指摘する。
2月の開戦当初は、船積みが途絶するだろうという予想があった。それでも、食料と肥料は国際的な制裁対象から外され、ロシアはインド、トルコ、ベトナムといった国への輸出を強化した。FAOではインドが最大の受益国だったと指摘する。上図は月ごとのロシアの肥料輸出額を示している。
ロシアとEUの担当者が憂慮したのは、トレーダー、銀行、保険会社が自主規制をし、ロシア産肥料取引を回避したことである。EUは12月、一部の加盟国のクレームを受け、食品と肥料は制裁の対象外だと明確化した。それらの取引がかかわっている場合には、EU各加盟国の判断で、オリガルヒの資産凍結を解除する決定も下した。
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